二十五章
最後の大戦(7)
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」
「承知した・・・・一真隊の力をここで見せるのじゃ!」
「一真隊所属鉄砲隊、八咫烏隊、共に準備完了ですわ」
「蜂須賀衆、大丈夫です!」
「木下衆、いつでもいけます!」
「「ワシら/オレもいける、いつでもな!」」
「鞠も大丈夫なの!」
「隙を突かせるのはお任せ下さい!」
「綾那、早く行きたいです!我慢出来ないです!」
「もう・・・・綾那の手綱はお任せを」
「いやはや。好んで死地に赴くとは、流石は一真隊は物好きが多い・・・・」
「物好きではなくて、一真様好きが多いのですよ」
「なるほど!言い得て妙。納得ですな」
一真隊各衆の準備は整ったから、ヴァーリチームと英雄チームの内二刀流使いであるアーサーとジークも行く事となった。ヘラクレスとジャンヌと美猴は、必殺技を編み出す所であるチームリーダーを守護するべく壁となる。魔法使いであるルフェイとゲオルグは、その他補助を任せる。奥方衆魏呉蜀は、上空に現れる鬼らを倒すべく金色の翼を展開してから次々と駆逐する。
『一真隊の指揮は、我ら八大夜叉大将らがお任せしよう』
『八大夜叉大将、今どうなっている?』
一応なのか、本能寺本堂で戦っている一真から念話が飛んできた。巨大鬼が出て来た事で、クライマックスだと告げると一言発言してからそちらは任せると言ったのだった。
『ではこれよりヴァーリ様と曹操様の合わせ技を放つべく、一真隊は巨大鬼と周辺の鬼を抹殺するべく突撃せよ!』
八大夜叉大将らの号令により、一真隊の皆が巨大鬼の隙を突かせるべく周辺の鬼を抹殺する事に専念した。鎧武者と鬼達の肉弾戦が繰り広げられる中、夜叉化となった足軽達はそれぞれの衆により攻撃方法を変化させたのだった。
「母の時代より幕府を支えて、はや幾年。公方様のお背を守り奉り、鬼と戦う事になるとは些かも考えた事がありませんでしたなぁ」
「ならば予想と違った今がある事を、ここにおる神仏にでも感謝せんといかんな」
「感謝ねぇ。・・・・まぁ畳の上で愚物を相手にするよりは、余程楽しくはありますが」
「であろう?余も楽しいぞ、幽」
「それは何より」
「この楽しさはな。二条の狭き囲いから連れ出してくれた神仏の頂点とも言う主様が与えてくれたものなのじゃ」
「そのたった二畳の床の間を守るのは、存外に骨が折れましたからなぁ・・・・」
「じゃが今はもう、幕臣でもなく公方でもない。足利一葉と細川幽であろう?余はな。楽しい。今、生きているのだと実感する。二畳の床の間に座っている時は、生きているのではなく、生かされているだけであった。だから余は、この楽しい時間がずっと続けば良いと願っている。そして・・・・この楽しさを与えてくれた主様に命を
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