二十五章
最後の大戦(7)
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義光を祖とする甲斐源氏が嫡流、第十九代甲斐武田家当主、武田太郎光璃晴信が命ず。我が血に繋がる源氏の武者共よ。我が怨敵を蹂躙せよ」
光璃の周囲に現れた白く発光する武者達は、ここにいる夜叉となった者らと共に鬼達と戦いを繰り広げられていた。光璃のお家流と言う手があったという事を今更気付いた美空だったが、白くてぼんやりしているから幽霊に見えるがそれは違うと言っておくとしようか。
「一見すると白くてぼんやりとしているのは、まるで幽霊みたいんけどそれは違うんやろ?春日」
「はっ。霞の言う通り、あれは甲斐源氏の祖・新羅三郎に繋がる源氏の精霊でござるよ」
「死してなお、甲斐源氏を守護する為に、楯無に宿る源氏の精霊を、お屋形様が使役してるのら」
「それが源氏二十一流の一つ、甲斐源氏の嫡流にだけ代々伝わるお家流なんです。そこに光璃様独自で習得した鼓舞のお家流であり、風林火山を掛け合わせた事で武田の象徴的とも言えるお家流」
心が解説している間、源氏の精霊達と合流を果たす為に八大夜叉大将らと真羅三郎義光は、互いの夜叉と精霊を連携させて次々と鬼に襲い掛かッて行く。これでしばらくは休憩出来るので、鉄砲部隊は下がらせてから剣や槍で戦う者らを前にした。
「ではこれより反撃と参ろうか!皆の衆!死力を尽くすは今ぞ!刀を構えろ槍を持て!この日の本を救う為、蓄うは今ぞ!死ねや輩!」
春日の檄に呼応するかのように、最前線の各所で雄叫びが上がる。雄叫びに後押しされるように、黒神眷属は休憩を終えてからそれぞれの武器を持ち突撃を再開をした。奥方衆魏呉蜀は、主に槍やショットガンと狙撃銃だったが、大江戸チームは刀と剣魂での連携プレイで次々と鬼を駆逐していく。
ヴァーリチームと英雄チームは、二刀流で戦うアーサーとジークによって強化体鬼とドウター化した鬼のみを倒して、普通の鬼のみをルフェイとゲオルグの転移魔法でそれぞれの衆にぶつける。
「ヴァーリ様!本堂に火が付いているです!」
「なるほど・・・・そろそろ一真もクライマックスという事か。だが心配するな、一真の味方は何も神仏だけじゃない。炎・風・水・地の精霊と通じているから、きっと炎は遅延しているだろう」
火を放った事で、今頃一真とエーリカは言葉と言葉のぶつかり合いを辞めてから剣と剣とのぶつかり合いとなっていた。目の前にそびえ立つ巨大鬼は、周囲を取り巻く鬼達が本堂にいる俺らの邪魔をさせないとしている。
「だがこのままでは一真も決着がつけないのであれば、俺達も動くとしようかヴァーリ?」
「ああ。だがいくら聖剣と聖槍で倒せるとしたら、それは禁手化をしなければならない。禁手化した俺は、巨大鬼を半減しつつ自分の糧にするが曹操は象宝で、足下に球体を
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