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必死にやれば
2部分:第二章
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助はそれを見て唖然となりました。
「そんな・・・・・・何処に行ったの!?」
 もがきながらお父さんとお母さんを探します。けれどやっぱりいません。その間にコロ助は沈みそうになります。彼は泳げないのですから。
「し、沈む・・・・・・」
 沈んだらどうなるのかは彼もわかっていました。それで何とか浮かぼうとします。
 もがいて浮かび上がろうとします。けれど中々上手くいきません。何とか浮かぼうとしますがそれでも浮かびきれません。このままでは。
「溺れる!?」
 そのことが頭の中に浮かびました。
「溺れたら。それで」 
 死ぬかも知れないと思いました。死にたくない、何があっても生きたい、彼は思いました。それで何とか浮かぼうとしてやはりもがきます。
 そうしてもがいているうちにでした。彼は浮かぶことができるようになりました。そのまま岸の方まで泳ぐことができました。
「た、助かった・・・・・・」
 全身びしょ濡れでまさに濡れ鼠です。けれど彼は何とか泳いで岸辺まで辿り着きました。まだ自分が何ができたのかはわかっていませんでしたけれど。
「できたな」
 それを見て言う人がいました。
「コロ助、泳げたな」
「そうね」
 お父さんとお母さんでした。二匹は木の陰に隠れてそこからコロ助を見ていたのです。あえて姿を隠して見守っていたのです。

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