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いほどの小市民的反応である。
「な、何…? どうなってんの?」
これって、どういう状況なの……?
取り囲む人等は門番としての装備ではなく、巡回する衛兵の類だった。
とても手続きをするような感じではない。
僕…何か悪い事でもしただろうか?
すると、取り囲む衛兵から分け入って隊長らしき人が前に出てきた。
あまり特徴はないけど、堅そうな印象を抱く。
纏っている装備はとても立派で整備がされていて、自分よりもずっと充実しているのがわかる。
羨ましいものだから、羨望の眼差しで見てしまいそうだった。
「お前がそうか?」
「あっ、はい」
何がそうか、なのか隊長らしき人の言う事がよくわからなかった。
しかし小市民的反応はこんな時、偉そうな人を前にしたら考えるよりも先に肯定するか、卑屈に萎縮する。
自分もその例に漏れず、突然の事態に混乱しながらもつい肯定ともとれる返事してしまう。
でも…一体何が起きているのだろうか…。
「あの…」
「では―――お前の身柄を拘束する」
……はい?
自分が質問するよりも先に、隊長らしき人から出てきた言葉に耳を疑った。
「え…」
森の中で死ぬかと思った。
街が見つかって助かったと思った。
そして隊長らしき人の言葉を聞いて、こう思った…。
「ええぇぇぇーーーっ!?」
―――もう、餓死しちゃうのかも知れない…。
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