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暴れん坊な姫様と傭兵(肉盾)
01
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いほどの小市民的反応である。

「な、何…? どうなってんの?」

 これって、どういう状況なの……?

 取り囲む人等は門番としての装備ではなく、巡回する衛兵の類だった。
 とても手続きをするような感じではない。
 僕…何か悪い事でもしただろうか?

 すると、取り囲む衛兵から分け入って隊長らしき人が前に出てきた。

 あまり特徴はないけど、(マジメ)そうな印象を抱く。
 (まと)っている装備はとても立派で整備がされていて、自分よりもずっと充実しているのがわかる。
 羨ましいものだから、羨望(せんぼう)の眼差しで見てしまいそうだった。


「お前がそうか?」
「あっ、はい」

 何がそうか、なのか隊長らしき人の言う事がよくわからなかった。
 しかし小市民的反応はこんな時、偉そうな人を前にしたら考えるよりも先に肯定(こうてい)するか、卑屈(ひくつ)萎縮(いしゅく)する。
 自分もその例に漏れず、突然の事態に混乱しながらもつい肯定(こうてい)ともとれる返事してしまう。

 でも…一体何が起きているのだろうか…。

「あの…」


「では―――お前の身柄を拘束する」


 ……はい?

 自分が質問するよりも先に、隊長らしき人から出てきた言葉に耳を(うたが)った。

「え…」

 森の中で死ぬかと思った。
 街が見つかって助かったと思った。

 そして隊長らしき人の言葉を聞いて、こう思った…。

「ええぇぇぇーーーっ!?」



 ―――もう、餓死しちゃうのかも知れない…。




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