暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico34別れ〜John Doe〜
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
オンを背負ってあたしは空へ上がった。もう飛行許可とか関係ねぇ。後はどこに向かうか、そう考えた瞬間、「うおっ!?」目の前を何かが高速で上へと通り過ぎてった。上空を見ると「ジリェーゾ・・・!?」四肢や尻尾を引き千切られて鉄の塊と化してたジリェーゾが空を舞ってた。そんでジリェーゾは召喚を解かれたみてぇで消滅した。

「おいおい、精霊ってエグリゴリより強い神秘を持ってるんじゃなかったのかよ、ルシル・・・!」

下を見る。そこには「ありゃバンヘルドと同じ羽・・・!」レーゼフェアの背中からクジャクの尾羽のような羽が放射状に20枚って展開してた。

――影渡り(シュルプリーズ)――

そして奴は建物の影に呑まれるように姿を消して・・・

「このエラトマ・エギエネスを発動してる時、エグリゴリの神秘は格段に上昇するんだよ。しかも、この状態での神秘は放出されないで体内に固定される。つまり神秘が跳ね上がったことには気付かない、気付けない。だから、お前の神秘に届いたぞ、なんて喜んでもその上があると知って絶望するのだ〜。僕たちだって成長する、・・・くふふのふ〜☆」

(聴いてねぇぞ、ルシル・・・!)

近くの建物に建つ煙突の影から出て来たレーゼフェア。あたしに向かって手を伸ばしてくるアイツに反撃をしようにもケリオンを背負ってるから“アイゼン”を振れねぇし、逃げようにもケリオン分の重さで遅くなってる以上は無理だ。

「悪ぃ、ケリオン。逃げ切れねぇ・・・!」

「すずか・・・!」

――影渡り(シュルプリーズ)――

レーゼフェアの手があたしの右肩を鷲掴んで、「いらっしゃ〜い」アイツが出て来た影に引っ張り込まれた。視界が真っ黒に染まったけどすぐに元に戻った。そこで見たのは「はやて!」やなのは達が地面に倒れ伏してる惨状だった。そんではやて達をぼろ雑巾みてぇにしやがったはずのハート2の姿はどこにも無い。

「すずか! すずか!」

ケリオンがあたしの腕から逃れて倒れ伏してるすずかの元へ駆け寄ろうとしたが、「おっと」レーゼフェアがケリオンの腕を取って制止させて、「そこの赤毛の子もフリーズ。動くと、大昔の銀髪ちゃんと同じように消し飛ばすよ」って、あたしにも脅しを掛けてきたんだが・・・

「大昔の銀髪ちゃんってなんのことだよ・・・!」

「バンヘルドと君らが戦っていたの観てたんだよ、僕。で、神器王と銀髪ちゃんがバンヘルドを殺した後、僕が――」

そこまで聴いたところで理解した。コイツが、ベルカ時代ん時にシュリエルを殺した“エグリゴリ”なんだって。今すぐにでもブッ倒してやりてぇけど、はやて達が人質にとられてる以上は動けねぇ。

「すずか! すずか!」

「・・・ぅ、・・・あぅ・・・ケリ・・オン・・・く・・・」

「僕、僕
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ