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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico34別れ〜John Doe〜
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リェーゾを離れさせます! 皆さん、ご準備を!」ベッキーちゃんの合図に「いつでもどうぞ!」みんなでそう答えた。

「ジリェーゾ、離れて!」

スッと音も無くハート2の上から退いたジリェーゾ。それとほぼ同時に私たちは一斉にバインドを発動。計16個のバインドがハート2を雁字搦めにする。そして「ジリェーゾ、標的を破壊して!」ベッキーが神器の書の破壊指示を出すと、ジリェーゾはすぐさま神器の書に目掛けて鋭い鋼の爪が有る右の前脚を繰り出した。

(バインドが・・・!)

ものすごい勢いで引き千切られてくバインド。特に神器の書を持つ右腕を拘束しているバインドが一瞬にして引き千切られちゃった。そしてジリェーゾの一撃を躱そうと右腕を引いたんだけど、それよりも早くジリェーゾの爪が神器の書に直撃。

「「「「「「っ!!?」」」」」」『ひゃっ・・・!?』

その瞬間、呼吸が出来なくなるほどのすごい魔力爆発が起きて、その衝撃で私たち、ジリェーゾすらも空に舞った。みんなの姿を視認できないほどの強烈な真っ白な光、そんな中でさえも2つの紅い光点がその存在を主張してきた。それはハート2の目だった。全ての拘束から解放された、人の姿をした純粋な人でない存在。そして、とうとうその紅い目も見えなくなるほど視界が白に潰されちゃった。

†††Sideなのは⇒すずか†††

視界が真っ白になって何も見えない状況が続いちゃってる。これがかなり不安と恐怖を煽ってくる。ハート2っていう強大な敵が今、どこに居るか、何をしているか、全然判らないから。ううん、それよりも・・・

「ジョ――ケリオン君! ケリオン君! 私の声、届いてる!?」

リンドヴルムに狙われて、そして記憶を失くしちゃったジョン君・・・、ううん、ケリオン君の安否が判らないのが余計に私を不安にさせる。ケリオン君からの返事は無いし、『なのはちゃん、フェイちゃん、はやてちゃん、ヴィータちゃん、リイン、ベッキーちゃん!』念話を送ってもノイズが続くだけ。

(視覚が元に戻るのを待っていたらダメ・・・!)

そう思い至った私は「スノーホワイト。みんなやケリオン君の居場所、判る?」“スノーホワイト”に訊ねてみた。

≪・・・・ダメですわ。妙な力が働いていて、皆さんの位置は確認できませんわ≫

近くに居るはずのなのはちゃん達のことすらも判らない現状。不安や恐怖で押し潰されそうになっていた時、「っ!?」少し離れた距離に紅い光点が2つあるのに気付いた。そしてすぐにその正体を察する。ハート2の瞳だ。ハート2はキョロキョロ周辺を見回しているのか瞳があっちこっちに向く。でも、その光点も白い光に呑まれて、私の視界はまた白一色に戻った。

(これってどういう原理なんだろう・・・?)

この白一色の世界は魔力爆発が原
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