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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第195話 深い闇
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。
でも、大体の内容は把握出来た。
キリトとリュウキの2人は、麻痺したシノンを助ける為に、それなりのダメージを負っている筈だ。キリトに関しては、当初の襲撃予定である銃士Xとの一戦もしているだろうから、それも踏まえてダメージは加算されていると思える。だから、一先ずこの砂漠エリアで身を隠して、そして全員に初期配布されている《救急キット》を使ってHPを回復させるつもりだろう。
だが、あの救急キットは回復速度がかなり遅い。
ファンタジー世界の回復アイテムや回復魔法の類であれば、たちまち治りそうなものだが、生憎この世界は銃の世界。……この世界そのものの設定こそ現実とかけ離れているものの、リアルを求めている部分も色濃くある為か、怪我の項目その辺を配慮したのだろう。……銃で受けた傷を考えたら仕方がないとも思える。
「……あそこ。多分洞窟が……ある」
シノンは、重い頭を持ち上げて周囲を眺め、少し離れた場所に赤茶けた岩山を見つけると、そういった。
「おっ、そうか。前にも言ってたよな。砂漠エリアには衛生スキャンを避けられる洞窟があるって」
キリトは、早口で応じつつ、横のリュウキの方を見た。リュウキも意図が判った様で、頷き ともにバギーを回頭させると未力外れて走らせた。
数十秒で、岩山に到着し、周囲を回る。
予想通り、北側の側面にポッカリと開いた大きな口が見つかった。出入り口は1つだけだから、安全地帯……とは言えないだろう。だが、現在の砂漠エリア内ではここが一番だろう。衛星に見つからないと言う事を考えたら特に。
「とりあえず……だな」
「ああ、ここで次のスキャンを回避しよう。……あ」
キリトはある事に気づいた様で、リュウキと隣のシノンの顔を見て聞く。
「……もしかしてだけど、あの洞窟にいる間って、オレ達の位置は知られないけど、その代わりオレ達の端末に 衛星情報は来なかったりするのか?」
キリトは大真面目(表情)でそう聞いていた。……いったい何に気づいたのか、と思えばあまりにも図々しい考えだった。と、リュウキは思った様だ。
キリトは、『しめしめ、自分の情報は見られない場所で、他者の情報は得よう』……っと考えていたのだろうか。
それは、シノンも同じように思っていた様で、薄く苦笑いをしていた。ゆっくりと、壁際にまで進んでどさっと座り込みながら、シノンが答えた。
「……当然、でしょ。もし近くにほかのプレイヤーがいて、山勘で
手榴弾
(
グレネード
)
投げ込んできたら揃って爆死よ」
「だな。……出入り口が1つしかない所を見ても、相応のリスクがある様だ。此処で完全に体勢を整える時も、外はある程度は警戒しておいた方が良い」
リュウキもそう言っていた。
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