暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン5 移動砲台型戦闘機械、VWXYZ!
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、ユーノがなんて言うかなあ。

『新しいパック……ああ、あれか。ま、行く行かないは自分で決めな』

 あれれ、意外と淡白な反応。

『んー、だってあれなぁ………』

 なんかコイツにしては珍しい、今一つはっきりしない物言い。うーん、

「な〜んか気になるなあ」

「?」

「あーいや、こっちの話。それで、三沢はそのパックを買いに?」

「いや、下手に新しいカードを入れて上手く回らなくなるのも嫌だからな。俺は俺のデッキを信じるさ」

「つまり行く気はない、と。じゃあ僕もやめよっかな………あーでもやっぱちょっとは気になるし、冷やかしぐらいには見に行ってみよっと」

「私も同じ、だってさ」

「あ、僕も行くッス〜」

「じゃあ俺も!」

「みんなが行くんなら、せっかくだし俺もついて行ってみるかな」

 そうと決まれば前進前進。

「ところで三沢」

「どうした、清明?」

「…………購買ってどこ?」

「俺もわかんねーな」

「あれ、アニキもわかんないんスか?」

「君たち、学校のどこに何があるかぐらい覚えておいてくれよ。なあ、河風君?」

「…………ごめんなさい、だってさ」

「そ、そうか…………あれ、もしかして俺がおかしいのか?」

『多分そんなことはないと思う、って俺が言っても聞こえねーか精霊体だし』

 まあとにかく、三沢せんせーによる道案内でたどり着いた購買。うーん、さすがにだいぶ人が集まってるなぁ。できればその新パック、収録カードのリストとかが出てるといいんだけどなぁ。そううまくはいかな………アレ?

「ねー十代、あの人ってさ」

「あ、そうだな!おーい、トメさーん!」

「あら、十代ちゃんに清明ちゃん。ごめんねぇ、実は…………」





「「買占め!?」」

「そうなのよ、みんながくるちょっと前にきてね、ウチにあるパック全部買って行っちゃったお客さんがいたから、もうカードは無いの。ごめんね、せっかく来てくれたのに」

「そうかー。まあいいか、そろそろ時間だし戻ろうぜ」

「ああ、そうだね(ユーノさーん?)」

『どした?』

「(いや、どしたじゃなくて。最初からこうなることがわかってたの?)」

『はてさて、何のことやら、だな』

「(むー、なかなか口を割らないなあ)」

「ああ、ちょいとお待ちよ二人とも!」

「え、なんですか?」

「ふふふ、ちょいとこっちへおいでよ。あ、静かにね!」

「「…………?」」

「はいこれ。さっきのお礼にね、こっそり一パックだけ隠しておいたんだよ!」

「え、これ俺らがもらっていいの!?」

「ほかの生徒には内緒だよ?それじゃあ試験、頑張って
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