妖精の法律
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。例え6人がかりだろうがなんだろうがな」
ナツさんはなぜか笑みを浮かべ、楽しそうに言う。
「・・・そうですね」
「だな」
「まったく、お前と言う奴は」
その顔を見てなぜか納得する俺たち。俺たちは柵から足を下ろし、元の位置へとつく。だけど、ラクサスさん本当に大丈夫かな?さっきまで応援してたのに言うのはあれだけど、かなり心配・・・
第三者side
ドゴッ
両者の拳が相手の顔を捉え、ラクサスとノーランは倒れそうになる。その体をなんとか2人は立て直し、すぐに相手に向かって次の一手を放つ。
「雷竜方天戟!!」
「はぁっ!!」
雷の戟と円盤上の刃物が衝突する。ノーランの作った何の変哲もない円形の刃物が雷の戟に勝てるわけもなく、刃物を破壊した戟がノーランを攻撃する。
「ぐおっ!!」
口から血を吐くノーラン。だがノーランも何もただ刃物を投げた訳ではない。多少の目眩ましにでもなればと放った手だったのである。
ズズッ
「!?」
闘技場の足元から音がし、ラクサスは下を向く。するとそこから巨大な槍がラクサスを強襲する。
「がはっ!!」
体を切られフラつくラクサス。互いにかなりの攻撃を受けているため息が相当上がっている。そんな2人の耳に実況の声が聞こえてくる。
『な・・・なんでしょうか?私の目にはラクサスが2人いるように見えるのですが・・・』
『アレクセイと戦っているラクサスくんとは別に、うっすらと違うラクサスくんが見えるね』
『私にはノーランもうっすらと見えるのですが・・・気のせいでしょうか?』
気のせいなはずがない。実況席の3人にもかすかにだが本物のラクサスとノーランが見えているのである。その理由は簡単、ノーランとラクサスの巨大な魔力のぶつかり合いにイワンの幻が耐えきれなくなりかけているのだ。
「くそっ・・・結構やるな」
「それはこっちのセリフだ」
口元の血を拭うノーランと切られた部位を自らの雷で焼き、止血を行うラクサス。
「いいのか?お前が約束破ったのをバレると誰かにどやされるんだろ?」
ラクサスはノーランが戦う前に言っていたことを掘り返す。
「そうだが・・・もう遅い。ここまでやったらもうバレバレだよ」
ノーランは首を振りながらそう言う。
「だから、もうここで終わりにしてやる」
ノーランはそう言うと両手を合わせる。そこから少しずつ両手を離していくと、その間に魔力の球体が出来上がっていく。
「その魔法・・・」
「そう、これはカミューニさんの魔法。空気を波動に変えるってことだ」
カミューニの魔法は波動を操る魔法。ノーランはカミューニほどの威力はないが、空
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