第24話 =双・大剣士開放=
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が、サチのHPが目に入ってしまった。そこには緑、黄色ではなくもう消えそうな赤色だった。
…ここで迷ってなんかいられない。乗り切れば、きっとどうにかなる…たとえ非難されてもみんなは生きてくれる、その可能性が生まれる。
そう信じて、今は凛々の自由を。サチを、ユカを、シリカ、リズを。それにこんなところまでついて来てくれたキリト、アスナを…守る!!!
みんなで生き残るため、俺はこの力を使う!!
「キリト、アスナ!時間稼げるか!!?」
「10秒なら!!」
「おっけ!…サチ、後ろでピナとユカに回復を」
「う、うん…」
サチが返事をする直前にはもうウィンドウを操作して先ほどキリトにもらった剣を探し出す。
…見つけた『キャリバーン』…オブジェクト化、1つだけ開いているスロットに入れ装備、スキル変更、『双・大剣士』と俺は呼んでいる特殊な二刀流に。
最後にYES/NOの選択肢が現れ迷わずYESを選択し画面すべてを消す。
「下がれ!!2人とも!!!」
「「やぁあぁぁ!!!」」
俺の言葉にアスナとキリト、完璧にシンクロした突きが繰り出され斧を持っているバルバトスの両腕を真上に打ち上げる。
「「スイッチ!!」」
2人の重なった声に俺は水平に跳ぶ。敏捷値の低い俺では最大限のスピードを出すにはこの方法しかない。
いつもの右手にはリズの鍛えてくれた『オータムリリィ』、そして左手には先ほどキリトの金緑地では持てずに俺にくれた『キャリバーン』
「うぉぉぉッ!!!」
スイッチで上げられた斧を無理やり戻し俺を真っ二つにでもする勢いで振り下ろすバルバトス。だが俺は右の剣でそれ
に対処し外側に打ち弾く。さらにその直後、左の剣でバルバトスを突き飛ばす。
二刀流ソードスキル「ダブルサーキュラー」だ。だが、これで決着がつくほど簡単なものではない。
バルバトスも倒れることはなく、踏みとどまりこちらに突進してくる。
「うぉぉぉ!!まだまだァ!!」
こんなんで怖がってなんかいられない、すべての感情を押さえて、目の前の敵をただ切り刻むんだ!
バルバトスとさらに距離を詰めながらそう思った瞬間、『俺』の意識はなくなった。だが、その代わりに『俺』とは違う、でも『俺』が体を支配した。
「ぬぅっ!?」
「邪魔だぁ!!!!」
突進、ということは特殊なソードスキルでもない限り防御姿勢ではない。タイミングをミスしたりしたらその分ダメージは大きいものになっていしまうが。
俺はその突進しているバルバトスの腹に飛び入り、技を放つ。
「獅吼滅龍閃!!」
回転する勢いで2本の剣で斬りつけながら獅子の闘気を飛ばし、通常なら相手を吹き飛ばす。
だが相手は吹き飛ぶことはなかった。それでも一瞬、その場で硬直したが
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