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ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険
ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険
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り魔法使いと戦士が必要だ。
俺はシズクをなだめながら酒場へと辿り着く。



ルイーダの酒場

城下町の中では最も大きな酒場だった。
だだっ広い部屋の中には無数にテーブルが置かれ、そこには多くのパーティがお酒を酌み交わしながら情報を交換しあっている。

「マコトさんはどのような仲間を探しているのですか?」
「先ずは王道だが、前衛を任せられる戦士と、多くの魔物との戦闘を見越して魔法使いがいいな。」
あらゆる場面に対処しなければならない俺達の旅には、これが一番だと思う。

俺は先ずカウンターの女主人ルイーダに声をかける。
「魔王討伐に向かう勇者です。旅は長いものになりますが、それを希望する戦士と魔法使いはいますか?」
「あらあら。初めてのご登録ですか?それでしたら先ずは此方にご記入をお願いします。」


――出会い系酒場ルイーダ 貴方の素敵なパートナーが必ず見つかる――

「ここに名前と年令、職業と年収。あと好みのタイプを記入すればいいんですね?」
「はい。」
笑顔が素敵なルイーダさん。俺は筆を取り紙に記入を始めようとすると

ドン!!
紙にナイフが突き刺さり、隣に瞳の中の虹彩が消え失せた、表情は笑っているが、目が笑っていないシズクがいた。
「・・・二人で良いわよね?」
「はい・・・」

こうして俺達は二人キリで、魔王討伐への旅に向かうこととなった。
酒場を出る頃には既に日もかたむき、夜空の星が輝いていた。

「あら?マコトまだいたの?もう遅いから旅立ちは明日にして、今日は帰ってきなさい。シズクちゃんも一緒にね。」
「はい。おば様」
笑顔で母さんの腕に組み付き、共に家路に向かう母さんとシズク。


夜空の星になった親父に俺は決意する。


必ず魔王バラモスを倒す!!俺頑張るよ

明日から・・・



――つづく――


マコト Lv1 装備 布の服 こん棒
シズク Lv15 装備 皮のドレス 果物ナイフ






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