第三十一話 菊池中尉!金魚すくいはスポーツだ!!その四
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「だからな」
「今は秋か」
「秋になるか」
「じゃあその秋の文化祭な」
「これから楽しもうか」
「そうしような」
こうしたことを話してだった、二人は。
諏訪部君と分かれてだ、そのまま学園生活を過ごして部活にも出てだった。若木萌さんの写真集とDVDを手に入れようとすると。
二人の前にだ、突如としてだった。
ガスマスクを着けた男が来てだった、二人の顔に対して。
睡眠ガスをスプレーで吹き付けた、それで二人を眠らせたが周囲はそのガスマスクを被った不審者を見てひそひそと話した。
「何だあいつ」
「不審者か?」
「いや、変態だろ」
「というかいきなり高校生にガス吹きつけたぞ」
「犯罪じゃないのか?」
誰もがこう思った。
「通報するか」
「しないとまずいだろ」
「じゃあ警察に通報して」
「ちょっと逮捕してもらうか」
誰かが携帯を出そうとした、だが。
ここでだ、防毒マスクの男は周囲にこう言った。
「安心して下さい、特撮の撮影で」
「あっ、特撮ですか」
「特撮の撮影ですか」
「はい、この二人は悪の組織に殺される通行人です」
「ああ、実験とかで殺される」
「そうしたエキストラさん達ですか」
「はい」
そういうことにしたのだった。
「ですからご安心を」
「何だ、撮影ですか」
「そういえばそうした感じですね」
「じゃあこの子達どっかの劇団の新人さんですね」
「それかスタントマンさんですね」
周囲の人達もこれで納得した。
「いや、よかったよかった」
「一瞬テロかと思いましたよ」
「サリンとかVXガスとかありますからね」
「そうしたのを使うテロ」
「そうじゃなかったらいいです」
「全然構いません」
「じゃあそういうことで」
周囲はこれで納得した、周りに撮影用のカメラまでわざわざ出しているからカモフラージュは完璧だった。
そして眠らされた二人はというと。
気付いた時には悪田部の事務所にいた、そこで氷水を頭からかけられて無理矢理に起こされたのだった。
そしてだ、二人は悪田部に怒って言った。
「エキストラって何ですか、エキストラって」
「これが主役の扱いなんですか」
「ガスで眠らせて氷水ぶっかけられて」
「本当に主役の扱い悪いですね」
「しかも強制連行」
「無茶苦茶じゃないですか」
「この作品はこうした作品だ」
悪びれずにだ、悪田部はその二人に返した。
「君達もわかっている筈だ」
「まあそうですけれどね」
「何時何が起こるかわからない」
「作者も三行先の展開も考えずに書いている」
「そうした作品ですから」
「君達も作者の思いつきでこうした連れて来られ方をする」
催眠ガスで眠らさせられての拉致をだ。
「安心しろ、こうしたことをしても日
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