暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
103話:機動六課防衛戦線(前編)
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、余裕を持って攻撃してくる。敵戦力は戦闘機人が2、ガジェットは正直数えるのも面倒になるほどだ。
 ならば、こちらがその数の優位をひっくり返すか、現状を一気に好転できる程の火力を持って一斉に殲滅するかしか、方法はない。

 しかし後者に関しては、現在ディケイドの強化端末―――“ケータッチ”がないことと、リミッターが完全に解除されてはいないことから、必然的に却下される。
 となれば当然、前者を実行するしかないのだが……今こちらの戦力は、士とシャマル。交代部隊は避難指示・誘導をしているため現在はあてにできない。ザフィーラも、ヴィヴィオの護衛を頼んである。

 現状これ以上の増援は期待できない。ならば…“一人で”数の優位をひっくり返すしかない。


「やいガキども。肩慣らしと様子見はここまでだ、そろそろ……本番、いくぞ」


 そう結論づけた士は肩をグルグルと回しながら、シャマルの横から前へ出る。
 正直なところ相対する二人は、あれで肩慣らしかと驚きながらも、冷静に物事を構えていた。

 士が自分達だけに意識を集中させれば、ガジェットで隊舎を攻撃すればいい。一人で守るにしても、このAMF濃度の高い場所では、そう長くはもつまい。
 数の優位を冷静に判断し、それならば彼の引き付け役になればよし、と構える二人。しかし、その予想を士は大いに裏切ってくれた。


「さぁいくぜ、相棒」
〈 All right. 〉


 そのやり取りだけをして、士は銃としていたライドブッカーを開き、一枚のカードを取り出す。
 そして二人に見せつけるかのように掲げ、カードの端を数回叩くと、カードを反転させバックルへと滑り込ませる。


〈 FORM RIDE・OOO GATAKIRIBA !! 〉
〈クワガタ! カマキリ! バッタ!〉


 その音声と共に、士の前にホログラム状の三枚のメダルが現れる。そしてそれらが一つとなり、士の身体と重なったとき―――彼の姿は、大きく変貌する。


〈ガータガタガタキリッバッ、ガタキリバ!〉


 クワガタの角を模した頭部、カマキリの鎌を模したブレードが装備された腕、バッタの足のような模様の描かれた脚部。
 全体が黒をベースに、身体を駆け巡るライン―――“ラインドライブ”は緑で彩られ、複眼はオレンジに染まる。胸部の円形のプレート―――“オーラングサークル”は、各部位それぞれのモチーフとなった昆虫の絵となっている。

 そう、これは128種ものフォームチェンジを可能とする“仮面ライダーオーズ”。その中でも七種しか存在しない、特殊なフォームの一角を成すもの。


「―――オオオオオォォォォォォォォォォォ!!」


 “オーズ・ガタキリバコンボ”である。

 士の雄叫びと
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