暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
103話:機動六課防衛戦線(前編)
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で感じた、さすがに構えるさ」
「ッ……(ということは、最初から気づいて…!)」


 そう、士はディードの行動を最初から感づいていたのだ。
 彼はガジェットとの戦闘の最中、彼ら戦闘機人にも注意を払い続けていた。そんな折、彼女が瞬間的に姿を消し、次の瞬間には気配を背後で感じ、警戒を高めたようだ。


「―――なら、僕の攻撃は止められるか?」
「ッ…!」


 それに対し、未だ士と相対していない男性体(?)の戦闘機人―――オットーは、そう言い放ってから緑色のエネルギー球を右掌に作り出し、それを突き出した。


「―――IS“レイストーム”」
「ッ、遠距離タイプか…!」


 オットーの掌にあったエネルギー球から、球と同じ緑色の光線が隊舎に向け放たれた。それを確認した士はすぐさま剣を銃へと変え、迎え撃とうとする。
 が、このタイミングでは間に合わない。オットーはその事実を理解し、ニヤリと笑う。

 だが、その光線は同じく緑色の障壁によって、防がれてしまう。
 オットーは驚きを見せる。その緑の障壁は光線を防ぎきると、その場から消え去ってしまう。


「……まったく、相変わらず計画性があまりないわね士君。こういう事を想定してないと」


 そこへ現れたのは、金髪で緑色のバリアジャケットを纏った、六課の主任医務官―――シャマルであった。
 それを見て小さく舌打ちを打つオットー。しかしすぐさま次の攻撃を構え、六課隊舎へ向けて発射しようと―――

 しかし、そこへマゼンタの弾丸が飛ぶ。すかさずオットーは防御へ徹し、マゼンタの弾丸を防いでみせた。


「バ〜カ、やらせるかよ」


 オットーの攻撃を止めるべく、士が放ったのだ。弾丸を防いだオットーは、再び舌打ちを一回。


「わ、悪いシャマルさん。助かった」
「もう……」


 シャマルはそう言うと、士の傍までやってきて、彼の横へ並ぶと小さな声で士に呟いた。


「(今の攻撃、万全の状態だったから防げたけど…そう何度も防げないわよ)」
「(マジっすか…そりゃマズったな……)」
「(……どうするの? 今のところ全員の非難は済んでいないけど…)」

「(とりあえず、時間を稼ぎます。シャマルさんはそのまま障壁を作って、俺が漏らした攻撃を防ぎながらガジェットを殲滅してください)」
「(わかったわ。でも戦闘機人の方まで手は回せないわよ?)」
「(なんとかしますよ)」


 完全に戦闘モードに入っているシャマル。いつもののほほんとした雰囲気はどこへやら、今は真剣な眼差しを二人の戦闘機人へと向けている。
 そんなシャマルを見てか、シャキッと気を引き締める士。同時に、この状況を打破する策を講じる。

 相手は数の優位がある分
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