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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第192話 放たれた凶弾
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ンが衛星端末で位置情報を確認している時系列。
第3回BoB本戦の会場でもある広大な孤島の一角にある森林エリア。その場所は、比較的、早い段階で本当の意味での死闘を演じられていた場所だ。
そして、あの銃弾が撃たれた。
撃たれたその場所で、あのプレイヤーは、そのアバターを消滅させられてしまい、現実世界では物言わぬ身体に変えられてしまっているだろう。
それは、疑うべくもない。
何故なら、現実世界ではもう2人ものプレイヤーが死亡しているのだから。今更、アレは冗談だった。などとは言わないだろう。あの死神がそんなことを言うはずも無いのだ。
「がぁぁっ!!」
「ぐおおっ!!」
そして、森林エリアから一気に田園エリアに向かって、風の様に走り続ける影があった。その通り道、遭遇したプレイヤーも、一蹴する。通りすがりの一撃、と言わんばかりに、素早く接近すると同時にデザートイーグルをゼロ距離で撃ち抜く。そして、もう更に1人は 既にHPバーが少ない事から、首筋にナイフで斬りつけて 残HPを吹き飛ばした。
「ち……っ!!」
走る影の正体はリュウキ。
バトルロイヤルの、サバイバル戦のセオリーの全てを忘れて、走り続ける。死神の言葉が頭から離れないからだ。
『守れるかな? 死神と死銃から、
あの女
(
・・・
)
を……』
凄まじい閃光と音響の最中、聞こえてきたその言葉。死神が言っていたあの女と言うのは……間違いなく自分の知る相手。この世界に来て、異性と関わったのは、彼女しかいない。
――かつての闇に触れ、そして、震えていた時に、光をくれた彼女。
光をくれた、と表現出来る事は、自身の人生の中で、数える程しかない。いつの時でも、光は自分を照らしてくれて、そして助けてくれたんだ。
……でも、彼女は そんなつもりは無かったかもしれないし、ただ 不思議に思っていただけなのかもしれない。だけど、あの時。……リュウキにとっては、それだけ意味のある事だったんだ。
約束の勝負の際、それを投げ出してでも感謝を伝えたかった程に。
そんな彼女の身に、死銃が、死神が迫っていると言うなら。
「……させない!」
足に力が入り、そして風になる。銀色に輝く風に。かの世界で閃光と称された彼女達よりも早く。
白銀の閃光を身に纏って。
――彼女は助けなど、求めていないだろう。この世界で戦う理由が自分たちにある様に、彼女にもあるのだから。
それでも、リュウキがとる行動はもう決まっていた。
衛星情報を元に、彼女の位置、そしてもう1人の位置を確認しつつ、先を急ぐ。2人はもう合流している様で、都市廃墟エリアにいた。まだ、離れている場所だが その位置は
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