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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第188話 第3回BoB開幕
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情報と高精密な地形情報を提示してくれる。
初めて戦う戦場ではかなりありがたいモノだ。
地形情報に関しては、最初の端末確認から全てを頭に叩き込んである。そして、大体の位置も。
「彼女は、
狙撃手
(
スナイパー
)
だ。……衛星端末で一度丸裸にされれば、そこに留まる様な事は避けるだろう」
呟きながら、ホログラフ上に表示されたネームを確認した。そこには、必ず会う、と約束をした彼女の名前も表示されている。地形情報から察するに、流石は歴戦の狙撃手だと思える位置取りをしている、と思えた。
「さて、と」
ホログラフを消し去ると、岩肌から背を離しそして歩き始めた。精神を集中させながら歩く。……極力足音を殺しながら。視界に入るモノの全てを視透しながら。その銀色に輝き、僅かに靡く髪を軽く抑えながら
「はぁ……。フードが」
軽く抑えながら、やや意気消沈してしまっているのは仕方がない事だった。
勿論、このプレイヤーはリュウキだ。始まって早々、銃撃戦を展開させた。偶然にも鉢合わせたのか、或いは狙っていたのか判らないが、マシンガンを一気にばら蒔かれたのだ。
だが、そこは勿論リュウキ。
撃たれたのがマシンガンだろうが、ガトリングだろうが関係ない、と言わんばかりに、回避と弾きを繰り返し、接近。
最初こそ、景気よく機嫌よく銃弾をばら蒔いていた男だったが、あっという間に近づかれて、更にマシンガンの連射射撃、その銃弾も尽く弾かれたのを見て。
『う、うそぉ……』
と呆気にとられた表情をしていた。
その、ほんの僅かな瞬間、トリガーから指を離し 銃弾の雨が止む。もう、リュウキを止めるモノは何も無かったのを確認すると。
『
残念
(
Too-Bad
)
』
リュウキの持つ大型自動拳銃、《IMIデザートイーグル.50AE10" barrel》が火を噴いた。手首を曲げ、反動の衝撃を逃がしつつ、銃をホルスターに収めた。殆どゼロ距離から発射された為、かなりの衝撃を貰った男は、吹き飛び、斜面をズルズルと落ちていって、木に衝突。
勿論HPバーは全損しており、そこには《DEAD》と言うアイコンだけが残された。
1km離れている位置に転送されたとは言え、銃声は間違いなく轟いている筈だから周囲に敵がいるかもしれないと辺りを軽く警戒しつつ、リュウキはその場を離れていった。
そして、今に至るのだ。
銃撃こそ、大体弾き直撃はしていないが……、弾いた跳弾がフードの部分を何度も何度も霞めて、傷だらけになってしまったのだ。……もう、迷彩効果も無ければ素顔を隠す役割(これ、重要!)も無くなった。
「嘆いていても始まらない。……剣と違って銃だし、仕方ないよな」
ぼろぼろのフードを見なが
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