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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第186話 届かない言葉
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や、彼が動揺していたから、見逃してしまったのかもしれない。心が、精神が昂ぶりを示していたから、ある程度の速度を出されたら、見失ってしまう。
「アイツ……アイツが……っっ!!」
この場に残された彼も、明らかに表情が変わった。憤怒、怒髪天を衝くと言わんばかりの表情。
――その所作だけで、十分だった。
猛り立つ彼を見下ろしながら、呟く。
「坊ちゃんの言うとおり、読みは正しかった、ですね。……彼がそうだ。敵は2人以上いる」
……それは、出来れば外れて欲しかった事でもあった。あの人物が、仮にそうだとすれば、彼女が心を許している相手が真の敵だと言う事になるから。
「伝えないと、いけませんね。……坊ちゃんに。……言葉は、届かなかった。……対処法も、難しいでしょう。この世界のセキュリティを考えたら、一朝一夕で超えられるものじゃない」
マントを翻し、この場を離れた。そして、怒り狂った様子の彼も姿を消していた。
容疑者の1人は、判明した。……が、その手口はまだ はっきりとはしていない。そして この世界でも、現実の世界でも 尾行の類には限界があるのだ。
「……坊ちゃんに 任せる他、無いでしょうか。……サポートは、全力で行います。全身全霊をもって」
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