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18番通りは他の暗黒街の通りとは違う。普通の建物がならび、むしろ、真っ黒な暗黒街とはイメージがガラリと変わり普通の西洋風の建物なのに違和感があった。
ライトがポツリと。
「ここが18番通りか。」
「ああ…18番通りメインストリートだな。」
18番通りのメインストリートは左右が西洋風の赤煉瓦の建物が並び。そのずっと先…中心部に教会がある。
「この先か。教会は。」
「…。」
俺はその時に感じていた。
…この先にいるのはヴァンパイアだ…!
「…おい、フォルツ。よそ見は危ねえぞ?」
「??」
はっとして気付くと目の前にいたのは炎帝の城館でもあった魔鎧『ストロボ』だった。しかも今回はプロトタイプでは無くノーマルだった。
「まじかよ。ストロボか…!」
「関係ない。ただ。斬りとばすだけだ。」
「…お前。斬りとばすって言ったってどうするんだよ?相手硬いぜ?」
「そうだな…。とりあえず斬りとばす。」
「答えになってねえよ…。」
ライトはそう言って頭を掻くといつもの様に『レーヴァテイン』と『フライクーゲル』をストロボに向けて。
「ただ俺も!あの鎧をガラクタにする事しか分からないな??」
そう言ってストロボに向かいながらいつもの十八番を発動した。
「乱撃??」
そう唱えて『レーヴァテイン』放たれる無数の黒の魔弾。『フライクーゲル』から放たれる無数の白の魔弾がストロボを捉える。
「…!無傷かよ。」
「お前が硬いって言ったんだろ?」
しかし魔弾の攻撃を受けてもストロボの鎧の身体に傷一つ付かない。
そしてよく見るとストロボの鎧の周りに薄いオーラが貼られていた。
それを見てフォルツはちっ。と舌を鳴らす。
「魔法結界持ちか…!厄介な奴。」
「魔法結界…?」
ライトが不思議そうに聞いてくるので俺ははあ、とため息を吐く。
「魔法結界。魔法や魔弾を通さない結界の事だ。」
「…!
それじゃあ俺の攻撃は…。」
「ああ、効かないな。」
俺はすっと夢幻剣を取り出す。
「だけど、お前との戦いで俺はさらなる高みに上った。
…それにお前はこんなのピンチじゃないだろ?」
俺はニヤリと笑ってライトを見るとライトは案の定笑っていた。
それは強者の笑み。余裕の笑みだった。
「ああこんなのただのピンチだ。
絶対絶命じゃない。」
俺はそれを聞いてふっ。と笑うと夢幻剣を再び消すと再び夢幻剣を取り出す。
ただし一本じゃない。右手、左手にと、左右両方に夢幻剣が握られていた。
「さあ、行くぜ?」
そう言って二人はストロボを睨みつけた。
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