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《無限の翼》・・・ゲッターロボがインフィニットストラトスの世界で暴れるお話しです。
序章・・・かなりシリアス展開しちゃいます。
第1話 ISに拒絶された少女【姫子】
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いている。
「あ、あれは…なに?」
わたしが声を上げてミユキさんを振り返ると、ミユキさんは真っ青な顔をしてへたり込んでしまっていた。
上空のそれは、突然、下部に穴が開き、そこから、何か人のような形のものが次々と飛び出してきた。
「来い!白式!」
織斑君の掛け声に呼応して、純白の鎧が彼を包んだ。
【挿絵表示】
「橘、早乙女を連れて、早くシェルターに入るんだ」
「分かった」
わたしはミユキさんの腕を掴むと思い切り引っ張った。でも、ミユキさんは腰が抜けてしまっているのか、なかなか動いてくれない。
「どうしたの…ミユキ…しっかりして…」
わたしが声をかけると…
「…終わりよ…」
「えっ?」
「もう…終わりなのよ…なにもかも…」
ミユキは、顔をくしゃくしゃにして泣きながら叫んだ。いつもの冷静なミユキじゃない。
「危ない!」
急に織斑君の声が聞こえた。彼は私とミユキの前に立った…見ると、彼の剣が何かに突き立っている。
何か…
「グ、グエェェ」
その何かは白式の剣に体を裂かれて倒れこんだ。
「きゃ…」
わたしは思わず叫んだ。それは異様な光景だった。人ほどの大きさはあるのだろう、緑色のそれは、まるでカメレオンのような顔をしている。そして、両腕は、まるでハサミのように鋭くとがった爪が何本も並んでいた。それにもまして奇怪なのは、それが身に着けているもの。鉄の鎧とでも言えばいいのか…様々な機械がまるで体に埋め込まれているようだった。
…これは…なに…
その疑問の答えを探す暇はなかった。織斑君の白式は、私たちの周りに群がるその何かに向かって、次々と攻撃を加えて行った。
「ミユキ…早く!」
わたしは力を込めてミユキに声をかけ、彼女の手を引いて、近くのビルを目指す…しかし…
「…姫子ぉ!危ない!」
わたしは突然の衝撃に、胸から地面に転倒した。後ろから誰かに突き飛ばされたのだ。そして、ミユキの悲鳴を聞いた。
「み、ミユキ…」
振り返ると、背中から鮮血を吹き出して倒れるミユキが見えた。その後ろにはあの化け物がいる。
「ミユキ、ミユキ…」
わたしは夢中で、ミユキに這いより彼女に覆いかぶさった。どのくらいの時間だったのだろう…わたしはもう死ぬのだなと心の中で感じていた。不思議とあまり怖くはなかった。ミユキがすぐそばにいたから…でも、できることなら、きちんと恋愛したかったな…私は、ミユキを抱き続けた…
「ぐわああああああああああっ」
突然の織斑君の悲鳴で私は我に返った。ふと、振り向くと、私たちの後ろにいたはずのあの化け物はいなくなっている。…どうして…
「ぐはああああっ
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