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《無限の翼》・・・ゲッターロボがインフィニットストラトスの世界で暴れるお話しです。
序章・・・かなりシリアス展開しちゃいます。
第1話 ISに拒絶された少女【姫子】
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起き上がると、そのまま正座した。その様子をミユキさんがニヤニヤ横目で見てる。むうぅ、何、その目は…多分今の私の顔チョー真っ赤だ…
ミユキさんは扉を開けた。

「いらっしゃい、織斑君。姫子ならそこにいるよ」

部屋の入り口に織斑一夏君が立っている。何か照れた感じで、頭を掻きながら入ってきた。

「急にわりぃ、なんか橘が俺と同じような状況になって辛くなってるって聞いたから、ちょっと話そうと思ってきたんだ…急に来て悪かったな…」

「しょしょしょ…しょんなことないよ。す、すごく嬉しいよ…」

「お、おぉ…そうか…」

うわあ、恥ずかしい…わたしチョー噛みまくってるし…でも本当に嬉しい。わたしなんかの為にわざわざ来てくれるなんて…ミユキさん…もうそのニヤニヤやめて…もうこっち見ないで…

「それでな…橘…お前今、凄く辛いだろう…」

さっきまではすごく辛かったような気がするけど、今は全く、全然だよ…

「実は、俺も、このIS学園に入学したころはすごく辛かったんだ。周りは女の子ばかりだし、仲の良かった男友達とも連絡取れなくなったし、ISについてはズブの素人で全く分からなかったし…でもな、気が付いたら楽しくなってた。なんでだと思う?」

織斑君にそう聞かれて、でも私には分からなかった。織斑君を見たまま、首をぶんぶん横に振ると、織斑君は、

「出来ないと思ってたことがどんどん出来るようになってきて、そうしたら、友達にも認めてもらえる様になって、気が付いたら、頑張ることが楽しくなったんだ」

織斑君は本当に楽しそうに私に語り掛けてくれた。でも…

「…でも、私は…ISに乗れないから…頑張ろうにも、頑張れないから…」

織斑君は少し沈んだ顔をして、

「それ…聞いたよ…ゴメンな嫌なこと思い出させちゃって。でも、ISに乗るだけが大事じゃないって思うんだ。ほら、俺なんかISの中身なんてまだ全然だし、そんな俺の為にISの指導してくれるとか…あとは、そう、ISのメンテナンスとか…俺みたいなやつの為に、頑張ってもらえたら、嬉しいかな…って…」




オリムラクンノタメニガンバル…ウレシイウレシイウレシィ…




ボンっ!!

ぷきゅう〜あれあれ…急に顔が熱くなって…ふらふらにぃぃぃ…


「お、おい…橘っ…だいじょうぶか…」

「ふふふ、織斑君大丈夫よ。姫子ちょっと疲れただけだから。それより、これから気分転換に姫子と街に遊びに行こうとしてたんだけど、一緒に行ってくれない?」

「おお!良いぞ!俺もちょっと出かけたかったんだ。3人で行こう」

「ほら、姫子、早く支度して」

そんな会話を遠くで聞きながらも、私はふわふわした気分で夢心地だった。




「おまたせ…」

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