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《無限の翼》・・・ゲッターロボがインフィニットストラトスの世界で暴れるお話しです。
序章・・・かなりシリアス展開しちゃいます。
第1話 ISに拒絶された少女【姫子】
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を説明してやろう」
先生は、椅子に深く座りなおすと、足を組んで話始めた。
「橘、お前は『世界で唯一ISを動かせない女性』であり、そして『ISを暴走させた経験のある人物』だ。これがどういうことを意味するか分かっているだろう。お前には、政府の重要人物保護プログラムも適応されている。この学園を去ったからと言って、監視がなくなるわけではない。まあ、織斑一夏と同じ境遇だと思えばいい」
ミユキさんが私に代わって話す。
「…つまり、姫子さんはどこにいても、普通の生活は出来ない…と、いうことですか」
織斑先生は目を閉じたままで肯定も否定もしなかった。でも、その姿勢のまま話を続ける。
「この学園にいる間は、監視の目はない。例えISを動かすことが出来ないにしても、早乙女のようにエンジニアを目指して修練を積むのもよかろう。何にしても”普通の”という訳にはいかないかもしれないがな」
つまり、私にはここに残るしか選択肢がないということだった。織斑先生は、やれやれといった顔で私を見る。わたしとミユキさんは深くおじぎをして、その場を去った。
あれは、この学園に入学して間もなくのこと…私は初めてのIS起動試験に興奮していた。今まで何年もこの日を待っていた。
幼い日に目にした第1回IS世界大会(モンド・グロッソ)での織斑千冬の華麗に舞うようなあのISを目の当たりにしてから、私はISに乗ることだけを目標に生活してきた。そして、その夢が漸く叶う…
事前の適正レベルは「B」判定。可もなく不可もないが、間違いなく、ISは意のままに動かすことが出来る…はずだった。
「次っ!橘姫子!起動急げ!」
「はいっ」
目の前には、学園で教習用に使われているIS『打鉄』が自立している。私は、高揚する自分の感情を落ち着かせながら、ISに乗り込んだ。その瞬間…
ISから自分の脳にダイレクトに様々な情報が送り込まれてきた。ISスーツをインターフェースとしているため、情報は整合性を保ちながら、流れ込んでくる。いよいよ挙動開始だ…
ところが…
ビービービー…
突然警告音が流れだし、私の顔の周囲に何重もの空間ディスプレイが現れる…そこにはただ…
『ERROR』
赤く映し出されたその表示を見た私は、どうなっているのか全く状況がつかめない。そして、突然『打鉄』は動き出した…
周囲の生徒は悲鳴を上げ、逃げ惑う。打鉄は狂ったようにその上体を振り回しながら暴れる。そして、打鉄は自らのその鋼鉄の腕を振り上げると、搭乗している私に向かって振り下ろした。
「きゃあああああああああ…」
わたしは体を捩り、その一撃は交わしたが、そのまま体を鷲掴みにされ、機体外に放り出された。私は地面を激しく転がっ
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