本編 第二部
第一章「世界を覆う沈黙の鐘」
第一章 「物語は唐突で凄絶に始まる」
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ころあるぞい」
「それはよかった、それにしてもあなたのお孫さんも大変な器量ヨシデ」
「ははは、孫はあなたの息子にぞっこんでな、ちかぢか嫁にいかせようかと」
「OH!それはめでたい、うちの息子も鼻がタカイです、どうぞヨロシク」
「ははは、面白いお父さんじゃて」
「それでは私は仕事があるので」
二人がおじぎをすると健二のお父さんは帰っていった。
「おう、なんだ勢揃いだな。奇襲でもかけるのか?いや友恵のじっさん、めちゃ腕がいいぜ、もう足はなんともないんだからな」
賢治は友恵のおじいさんと伊佐のおじいさんの治療を受けてたのだ、伊佐のおじいさんは友恵のおじいさんの手わざをそれはもう感服していた。
「そうかおじいちゃんは賢治の治療をしてたんだな、もういいのか?」
「おう、わしは整骨が主なんだが戦争のとき仲間の傷の手当てをしてたからなそこらの医者よりゃ、腕はいいわい、それにあいつにはわしの天源流の奥義について少し話しておいた」
「おじいちゃん、賢治がそこまでいけると思う?」
「ああ、いやいってもらわねばならん、相手が神と同等なんだからな」
「そうか、なら本当にじき後継者だな」
「そうなるとお前さんは自動的に賢治の嫁ということになるが?」
「え、ええ!?」
「なにをおどろいとる、おまえだって天源流の跡継ぎじゃ、奥義を会得したものに嫁ぐは代々天源流の娘の務めじゃぞ?」
「そうか、あいつ面白いやつだけどなんだけっこうすごいやつじゃないか、いいよおじいちゃん、あいつが奥義を会得できたら、私は嫁に行くよ」
「ほお、そこまで惚れておったか」
「な、おじいちゃ、ためしたな!?」
「あのなあ、伊佐」
「お、おうなんだ?賢治?」
「そういうことはもっと声を小さくしてな」
「え!?」
「みんなの顔が赤い」
「いや、めでたいことですな、ふぉっふぉっふぉ」
このじじい、この世界存亡の時に孫娘からかってって伊佐も乗るなよ。
でも何故だがみんなの緊張が解けた気がする賢治はまあいいかと夏のにゅうどう雲を見て思う。
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