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SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第二部 
第一章「世界を覆う沈黙の鐘」
第一章 「物語は唐突で凄絶に始まる」 
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開いた口がふさがらない。
「おやじこそ、ここで何をしてるんだよ」
「私は国際連盟から特派員としてここに来てるんだヨー、だって国連でいつものようにお仕事してたら急に明日の空港チケットもそれからスマートフォンもなんだかわけのわからない文字がでて急に空港がパニックになってしまったんだ。そしたら、特派員専用のダイレクトメールに着信アリでたまたま日本にいたワタシが特派員に派遣されたんダヨー」
「あの賢治のお父さんのそのわけのわからない文字が映ってるスマフォまだ持ってますか」
「うん?うん、あるけど?」
「ちょっとみせてください」
 スマートフォンは見たこともない変な形の文字でいっぱいだった。
「ヒエログリフやエジプトの象形文字よりも古い文字だ。こう書いてある、のろしがあがった、暗黒の王が目覚める、世界を混迷させ、そして凄絶な裁きが下る、知恵あるもの、勇気あるもの、力あるもの、目覚めて戦え、お前たちの終わりにせめてものささやかな抵抗を見せよ、我は暗黒の王なり」
「なんだ、自分の目覚めを自分で予言している」
「いろんな伝承や伝説で語り継がれる存在だ、我々のような単一の思考形態じゃないんだ、もっと複雑で神に近い存在というわけだ」
「ところでミスヨシムラそれではハリケーン付近に現時点での最大戦力の投入でよろしいですカ?」
「ええ、お願いします」
「わかりました、ええと」
賢治のお父さんは二重底になっているカバンから怪しげな黒電話を出した。
英語でなんだかわからないが話している。
「親父が国連で働いてるのは知ってたけど、特派員とはな」
「ダイジョウブみたいです、混乱は一時的なもので今日の6時ごろには第一次警戒態勢がとかれるミタイデス」
「ありがとう、さて、問題のハリケーンだがやはり相当の装備をした最新鋭の戦闘機が必要になるだろう、どうしたらいいだろうか?」
「ワタシにもどうにもなりません。最新鋭の戦闘機といってもそうなると各国のトップシークレットで
す、そんなものを個人の都合で貸し借りはできません」
「そうですよね」
「あら、そういうことならわたくしにいってくださいませ」
「天光さん!?」
天光の豊村の自宅の電話でどこかに電話を掛けた。「ええ、そうです。すぐにヘリを二機手配してください。そして目標海域に空母を。ええ、ええ。そこからは我々で何とかします」
 天光が電話でだれかとてつもなく偉い人と話している。それも天光の高飛車な感じは少しも変わらずに。
「豊村様、なんとかあの海域まではいけそうです。問題は、その先ですわ。あそこでは史上空前のハリケーンが猛威を振るっているのですから」
「こっちには細川さんがいる。彼女ならハリケーンの渦に穴をあけられると思うんだが・・・・・・」
「できないことはないよ、でも私の魔法は、果たしてどこま
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