本編 第二部
第一章「世界を覆う沈黙の鐘」
第一章 「物語は唐突で凄絶に始まる」
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取にこられた。そう、政府としては最大限、穏便にけれど丁重にこの事件にあたるために」
「恐れながら、そういうことになります。マスコミにあやしいと思われずそして事件を深い意味で知る人物ということで私が抜擢されたのです」
「では、私もいよいよ動かなければなりませんね、私はドラゴントライアングルに赴かなければなりません」
「だがあそこは戦闘機でさえ入れない巨大ハリケーンの巣ですよ」
「ここにいるみんなと私の家族、そして藤沢賢治という男がいればなんとかなります」
「な、高校生にそんな危ない橋を渡らせるわけには!」
「高校生というなら私本人も高校生です。それに日本の武士は十三歳で元服し大人になるものです」
「本当にいいのかい、君たち」
「私は、豊村さんの役にたてるならどんなところでも」友恵が言った。
「もとよりそのつもりですわ、豊村さまのいくところこの天光どこでもついていきます」
「私もそのつもりだぜ、力仕事は任せな!」明日香が言う。
「私、豊村さんが好きだもの。だから私の力、豊村さんのために使いたい」細川さんだ。彼女は、自分が魔術師であることを豊村さんに話していた。しかしそれでも豊村は気兼ねせず、付き合ってくれている。
「私なんかが役に立つのかな、でも豊村さんのためなら力になりたい」織花だ。気配を消すということにかけては彼女の右にでるものはいないだろう。
「藤沢は、結局絶対行くんやろ、ならわしもいかんでどうすんや」高次だ。わかりやすい。
「ということです、警視総監。心配はいりませんよ。みな、その道の達人です」
「ええ、政府は豊村さんあなたの周辺にものすごい優秀な人物があつまっていくのをまるで何かの強力な重力が働いているように見ています。そしてその優秀な人材を最終的にどうするかは豊村さんあなたにかかっているのです」
「まず、そのハリケーンの近海に厳戒態勢をしいてください。それはたぶんリヴァイアサンの仕業です」
「リヴァイアサンというとあの聖書にでてくる怪物?」
「実際には神が作った神獣です」
「そんなものと戦うのですか」
「いえ、あれはどちらかというとこちら側です、つまり味方です、私たちの真の敵への水先案内人です、そして黙示録の獣と竜を引き受けるでしょう」
「獣、竜?」
「サタン、もしくはルシファーと置き換えてもよいでしょうが」
「!ではあの男の供述は正しかったのか?」
「?どういうことです?」
「つまり、あの魔術師が話した供述です、なんでも神の敵である邪悪な神々とか?」
「ふうん、あの魔術師も事態がわかっててそれでもわたしをねらったということか」
「豊村さん、なんのことです?」
「いや、あいつがどういう目的で私を狙ったかはしらないですが私を殺し損ねたことでやつらの計画はわたしに適用されない」
「?計画?」
「
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