機動戦士ガンダムSEED編
第19話
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だが今の口振りだと断ってそれで終わりって感じなんだがまだ何かあるようだな。
「でも、その時に断ったんでしょう?だったらどうして…」
「…嬢ちゃんはその後も頼み込みに来たんだ。何度断っても諦めずにな。それで艦長達にも相談したんだがな、最終的に暴走されても困るから訓練は受けさせておくって事になった。
途中で訓練に付いていけなくて諦めるならよし。もし訓練に耐えきって戦力として使えるようになったらそれはそれでよしってな」
「なる程な…。で、今のところどうなんだ?フレイ・アルスターの状況は」
ムウにそう訪ねる際横のキラの様子を見てみると、何やら神妙な面もちで話を聞いていた。…今回の件が自分に責任があるとでも思ってるのか?だがそれは勘違いだ。明らかに今回の件、原因はやはりというか何というかオレが介入した事によるものだ。
だが、オレにはこの歪みをどうにかする方法などない。だからこそ、奴が出撃する事になれば最悪の場合原作と完全に隔離した状況に陥る事も覚悟もしておかなければならないな。
頭を掻きながらムウは困った様子でこちらの問いへ答えていく。オレはこの態度でこちらの望み通りの状況ではないのがわかってしまった。
「シミュレーションをやらせてみたんだが、最初の頃はすぐに撃墜されててとてもじゃないが出撃させれるレベルじゃなかったよ。ただそこからなんかこう……何かに憑かれてるみたいに特訓しだしてな、かなりの上達ぶりを見せてるよ」
「…じゃあ、もう出撃させても大丈夫なんですか?」
「いや、まだだ。嬢ちゃんの場合体力が圧倒的に足りてない。シミュレーターで腕が上がっても、実際に機体を扱う時にGに耐えられないようじゃ出撃なんてさせられないさ。少なくとも虎と戦う時に出す事はないだろうな」
マズいな。伸びしろが無いのだったらどうにか止めさせられたんだろうがどんどん腕を上げてるとなると出るのも時間の問題か。ムウもそれで困り果ててるようだし。
一方、その言葉を聞いてキラはほっとしたのか息を吐いていた。が、その後何か嫌な事でも思い出したかのようにその表情を曇らせた。
……虎と聞いてバルトフェルドの事を思い出したか。こいつバルトフェルド隊と戦う時ちゃんと戦えるのだろうか?まあ後でまた色々と相談に乗ってやるしかないかね。
…いや、この様子ならバルトフェルドとはオレが戦うと言ってもいけそうだな。今の精神状態を理由に出せば大丈夫だろう。懸念材料もあるがとにかくやるしかない、な。
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