機動戦士ガンダムSEED編
第19話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がないのだ。
ここは軍艦なので娯楽の類はほとんど置いておらず、オレもここに来る際にそれらの物は全く持ってきていない。そう長い事いる訳ではないから持ってくる必要はないしな。なのでもうここでオレにとって娯楽と呼べるのはシミュレーターでの特訓ぐらいだ。マードックの気遣いは有り難いものの今の状況は多分ここを出るまで続くだろう。
「どうってことないさ。もう慣れっこだし問題はない」
「……はぁ。まああんた自身がそう言うならこれ以上言える事はないけどよ。…はあ、仕方ねぇか。じゃあこの後頼むぞ」
「おう」
……しかし、娯楽がMSのシミュレーターとか自分でいうのも何だが、どこかおかしい気はするがな。
そんな事を思いながら、食堂に向かう為格納庫を跡にするのだった。
オレは現在通路を歩いている。キラとカガリの件でこの後やる予定だった仕事は延期されたので部屋に戻って休息をとる事にしたからだ。まあまたシミュレーションをやろうとしたらマードックに止められ渋々といったところなんだが。
ちなみにキラとカガリの件とは、パナディーヤに行っているメンバーから二人が町のどこを探しても見当たらないという内容だ。町ではブルーコスモスによるテロが発生したらしく、それに巻き込まれた可能性もある為現地のメンバーから報告を受けた際学生組のブリッジクルーはかなり動揺の色が見られたそうだ。
まあ、恐らく無事ではあるだろう。原作通りなら今頃はバルトフェルド隊の拠点に招かれている筈だ。確かブルーコスモスに襲われた際バルトフェルドを助けたからそのお礼とかそんな感じだったかな?オレとしてもちゃんと戻ってきてほしいので、原作と同じようになっている事を祈るばかりだ。
そんな事を思っていた時だ。丁度十字路のところに差し掛かり左へ曲がろうとすると…
「おわっ!」
「ととっ!…フラガ少佐、あんた一体何やってんだ?」
走ってきたムウにぶつかりそうになり、両方共慌てて急制動をかけて何とか止まることに成功した。しかしこんなところで走るなんて余程急ぎの用でもあったんだろうか?
「いやー、悪い。ちょっと嬢ちゃんと走り込みをな…」
「ん?嬢ちゃん?」
申し訳なさそうな様子のムウの話を聞いていると、ムウの後方から誰かが走ってくるのが見えた。その人物はジャージのような格好で、あまり運動が得意ではないのか大量の汗をかいて息も絶え絶えといった様子だった。ただ、徐々に近づいてくるにつれそれが誰だか分かると、オレは驚かずにはいられなかった。
「おい、どうした!そんなんじゃいつまでたってもパイロットにはなれないぞ!」
「……ま、まだ…いけます!」
「だったらここから外まで走って行け。それが終わ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ