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機動戦士ガンダムSEED編
第19話
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 戦場の舞台は砂漠。銃弾やミサイルが飛び交う中ここで、オレと敵MSの戦闘が行われていた。
 オレは敵の後ろに回り込み突撃機銃を発射する。が、相手はそれを当たる寸前で横に飛び退いて回避し、即座にミサイルポッドから大量のミサイルをこちらに向け放ってきた。

「ちぃ!!」

 うまく隙を突いたと思ったが見通しが甘かったようだ。オレは突撃機銃でミサイルを撃ち落としながら敵と距離をとる為後方に下がろうとする。
 だが、相手はこちらが後方に下がりきる前に高速走行の態勢になりミサイルを迎撃した後に起きた硝煙を抜け急速接近してきた。
 この行動は予測できていなかった為突撃機銃を接近してくる敵に向けるのに若干のタイムラグが生じ、放った銃弾は最小限の動きで避けられてしまう。敵はそのまま突撃を敢行し、オレはそいつの体当たりをモロに食らってしまった。

「ぐうぅ!」

 敵は間髪入れずにミサイルを発射。最大スピードで回避するが完全に避けきる事は叶わず左腕を持っていかれてしまう。
 このままで終わる訳にはいかない。必ず墜としてみせる!砂地へ着地した瞬間、突撃機銃を放り投げ腰部からナイフを引き抜く。オレは相手が反応してくる前に倒すべく、避けた時のスピードのまま敵へと突っ込んだ。
 あちらも同じ事を考えていたようでその四本の脚で地を蹴りながらこちらへともう一度突進してくる。
 接近しながらどんどんモニター上で大きくなっていく敵に確実に一撃を繰り出せるようタイミングを見計らう。そして敵が目と鼻の先にまでなった瞬間ナイフを勢いよく突き出す!

「!」

 だが、その攻撃は敵の息の根を止めるには至らなかった。攻撃は確かに当たったが、その当たった箇所は敵の翼の部分だった。
 そこから敵はすぐさま右前脚にてこちらを蹴りつけ、その反動で機体の方向を転換。オレには反撃する暇もなく、敵にミサイルを撃ち込まれ目の前が真っ暗になったところでその戦闘は終わりを迎えた。
















「ああ…、負けたか」

 シミュレーションを終了させた瞬間、集中力が切れたようでどっとと疲れが湧いてきた。
 あの戦闘の後オレはアークエンジェルに戻るとすぐさまスカイグラスパーから戦闘データを引き抜き、ジンに移してこの数日間バルトフェルドが乗っていたであろうバクゥとの模擬戦に明け暮れていた。バルトフェルドと戦えるチャンスはあと一度きり。もう数日経てば起きるであろうバルトフェルド隊との決戦の時のみだ。できる限り勝率を上げる為こうしてシミュレーションをやっている訳だが…

「大体勝率が半分あるかないかって……」

 いや、バルトフェルドはザフトのエースパイロットの一人だ。勝率がこれだけあるというのは十分凄い事なのだろう。だが、
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