暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第1章:修正の始まり
第2話「再会(再開)」
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ず撫でる。

「嫉妬したい気持ちは分かるが、そう拗ねるなよ?」

「あぅ〜...。」

  撫でられ喜ぶ顔と、咎められてバツが悪い顔が混ざった複雑な顔をする束。

「...なんというか、お二人は姉妹のようですね。束様が妹で、桜さんが姉のようです。」

「あー、確かにそんな感じなような...。」

  外野二名が俺たちのやり取りを見てそう言う。

「....うん。見た目が似てるからそう言いたいのは分かるが、一応男のつもりの俺にとっては姉呼ばわりは嬉しくない。」

「あ、すいません...。」

「さー君...その見た目で男って言われても意味ないと思うよ?」

  秋十君は発言を謝り、束はそんな俺の言葉にそう言う。その会話を聞いたクロエは俺が男だと気付き、驚愕する。

「だ、男性だったんですか!?す、すいません!」

「いや、いいよ。束の言うとおり、見た目が問題だし。」

  髪も14年も切らずに放置してたから伸びに伸びてるしな。

「んー、私はこのままでいいと思うなー。...お・ね・え・ちゃ・ん?」

「ていっ!」

「あうっ!?」

  ふざけた事を束がぬかしたのでチョップで静粛しておく。

「誰がお姉ちゃんだ。誰が。」

「あうー...私だって甘えたいもん。」

「はいはい。それは分かったからお姉ちゃんはやめろ。」

  今の束は家族の誰にもあまり会えない。だから甘える相手もいない。...と言っても、元々頭が良すぎて甘えるという行為をしようとしなかったけど。

「それより、服どうしようか...。」

「えっ?」

  唐突に呟いた俺の言葉に秋十君が疑問の声を返す。

「ほら、束とクロエがここに住んでるなら、二人の服はあるんだろうけど、俺たち男の分がないじゃん?」

「あっ...。」

「俺たちの服、今着てるのしかないぞ?」

  秋十君は誘拐時に着ていた私服。俺は患者が着ていそうな白い服。それが今着ている服だ。

「えー?さー君は私の服でいいじゃん。...あっ君は...ガンバ!」

「おい!」

「あだっ!?」

  百歩...いや、一万歩譲って俺が束の服を着るのは我慢しよう...。だけど、秋十君の“ガンバ”はなに!?ずっとそれを着とけと!?

「じょ、冗談だよ...。私に掛かれば代えの服が必要ないほど早く洗濯できるよ。」

「まぁ、量子変換できる技術があるなら、それくらいできてもおかしくはないな。」

「でも私としてはさー君には私の服を着てほs...っつぅ〜...!」

「いい加減にしろ。」

  まだ俺に女装させる気か。

「分かったよ〜...。」

  とりあえず、当分の間はこの服のみだな。...何
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