第1章:修正の始まり
第2話「再会(再開)」
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クロエ・クロニクル。とある実験で失敗作扱いされた試験管ベビーだよ。」
「あの...束様?そろそろ許してくれないでしょうか...?」
失敗作...つまり、処分されそうな所を保護したって訳か。束が洗脳中の出来事だろうけど、飽くまで“原作”っぽい性格になるだけだから、保護するぐらいの器量はあったんだな。
...ところで、今紹介した時の束の言い方がなんかぶっきらぼうだったため、クロエが束に今のように懇願している。
「あー、完全に拗ねちゃってるな。後で何とかしておくから気にしないでくれ。」
「は、はぁ...。」
「...どうした?何かあるのか?」
どこか束を見る表情が戸惑っているような...。
「い、いえ...。このような束様は初めて見るので...。」
...なるほどな。“原作”の性格だと、ここまで拗ねないしな。
「それについては後で説明する。...こっちも自己紹介しておかないとな。」
「あ、先程紹介してもらいました。神咲桜さんですよね?束様の親友の。」
「お?俺の事は紹介してたのか。まぁ、その通りだな。」
多分、気絶から目覚めた時、俺を攻撃しようとして洗脳が解けた束に止められて説明したんだろうな。
「すいません。まさか、束様の親友だったとは...。」
「いや、いいよ。色々と事情があるんだし。」
洗脳とかされてて俺の事覚えてなかったんだし。
「...そう言えば、なんで君は束の事を“様”付けで呼んでるんだ?」
束にそんな趣味があるとは思えないんだが。
「えっと...私が試験管ベビーなのはさっき言いましたよね?」
「言ったな。」
「私、束様に保護されて、それでここで過ごす事となったので、せめて居候として敬称を付けておこうかなと....。」
「いや、なんでそれで“様”に?」
普通“さん”とかなはずだが。
「私、普段から他人の事は“さん”付けにするみたいで...こう、特別な敬称としてはこれしか思いつきませんでした。...それに、束様は私の事を娘のように思ってくれるんですが、それが恥ずかしいのもありまして...。」
「なんというか、まぁ...。」
束に感謝しているのは伝わるけど、考えが少し極端だな。可愛らしいけど。
「君がいいならそれでいいよ。」
「あの、クロエと呼んでもらっても構いませんよ?」
「そうか?なら、そう呼ばせてもらうよ。」
これで彼女...クロエとの和解も済んだな。
...次は、今のやり取りを拗ねた表情で見つめてる束をどうにかするか。
「...はぁ、まったく。」
「ほにゃっ!?」
ぶすっとした顔で見てくる束をとりあえ
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