第1章:修正の始まり
第2話「再会(再開)」
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よ。」
「でも...。」
「じゃあ、束はもう夢を諦めたのか?」
「えっ?」
突然の質問に少し呆ける束。
「洗脳されてた時にしでかした事が申し訳ないからって、夢を諦めるのか?」
「それは...ありえないよ。どんな事があっても、どんなに夢を否定されても、私はあの夢を諦めないんだから。」
「...なら、それでいいんじゃねぇの?」
「え...?」
俺の言葉に首を傾げる束。
「また夢を叶えるために生きて行けばいい。申し訳ないと思うんなら、俺としては14年前も目指していた夢をまた目指してもらいたいな。」
「あ....。」
「それも、俺と千冬...三人でな。」
その言葉に束はハッとしたような顔をして、徐々に目を潤ませ...って、ええっ!?
「...ぐすっ.....ありがと〜〜!!」
「うわっとと...束!?」
いきなり泣き出しながら抱き着いてくるなんて...。
「ぐすっ...洗脳が解けて、さー君と4年も会ってないのを思い出して、あっ君にきつく当たってた事に対して罪悪感が湧き出て...本当に申し訳なくて、申し訳なくて....ひっぐ...許してもらえても罪悪感とか、こんな世界にしてしまった後悔が凄くて...私...私....!」
「束....。」
いくら明るく元気な束でも、自分の望まない事ばかりやってたら、そりゃその後悔に押しつぶされそうになるよな...。
「だから...ひっぐ...だから私...さー君に許してもらえて...どうすればいいか教えてくれて...本当に良かった....!」
「束....。...辛かったなら、今は思いっきり泣いてもいいぞ...。」
「ぐすっ....うわぁあああああああああん!!!」
俺に抱き着きながら泣き続ける束。....今まで一度も思いっきり泣いた事なかったもんな...。今は好きにさせてあげよう。
...だから、こっそり覗かないでくれ。秋十君、銀髪の少女よ。
「......。」
「あー、その、ごめんなさい束さん...。」
「すいません束様...。」
顔を真っ赤にしながらつーんとした態度を取る束に必死に謝る二人。
「あー...恥ずかしかったのは分かるが、許してやれよ。」
「むぅ....。」
未だに不機嫌なままだが、とりあえずは会話をするようにしたようだ。
「とりあえず束、そこの銀髪の少女は誰なんだ?束を慕ってるようだけど。」
「あ、それは俺も知りたいです。」
どうやら秋十君も知らなかったようだ。俺がまだ眠っている時に聞いたもんだと思ってた。
「...この子は
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