第1話 仮面ライダーという存在
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俺の名前は紫苑海(シオン カイ)。ごく普通の大学生だ。別に可愛い女の子とラブコメしてたり、非日常なバトルに巻き込まれていたりしていないごくごく普通の大学生だ。ゲームが趣味なゲーマーだが、VRゲームは実用化されていないから、それに関する事件に巻き込まれたりもしていない。
そうやって俺はずっと何事も無く日常を過ごして行くものだと考えていた。だがある日から、俺は予想もしなかった非日常に巻き込まれる事になった。
『さあ、変身して戦うよ!!』
俺の腰に巻き付いたベルトが女の子みたいな高い声で喋る。
「変身って、どうやるんだ?」
『そのメモリークリスタルを私、ゲイムドライバーに差し込んで!紫色のやつだよ!!』
腰のベルト、ゲイムドライバーがそう言う。俺は腰のホルダーから中央に電源マークの浮かんでいる紫色のクリスタルを出した。これを差し込むべきか悩みたい所だが、残念ながらそんな暇は無い。何故なら・・・
【まあいい。貴様ら纏めて消してやる!!】
俺の目の前には機械部品を寄せ集めて無理矢理人型にしたような怪人…敵が居て、後ろには俺の弟…守るべき者が居たからだ。
「行くぞ!変身!!」
俺はお約束の掛け声と共にクリスタルをベルトに差し込んだ。
何故こんな事になってしまったのか。それは数日前まで遡る事になる。
夕飯の時、小学生の弟の通うクラスに転校生がやって来た事を話した。
「本当に彼の自分勝手な行動には目にあまります。」
ここで、俺の家族について紹介しよう。まず弟“紫苑海里(シオン カイリ)”について説明しよう。小学3年生だが背が高く大人びており、ぱっと見小学校高学年に、場合によっては中学生にも見える。そして、俺の顔が普通なのに対し、こいつは結構な美形だ。だが、真面目な性格で容姿の良さを鼻にかけたりはしない。そして、真面目さからクラス委員長をしており、部活は剣道部に所属している。因みに、憧れの剣豪は宮本武蔵だ。
「そんなに自己中なのか、そいつ?」
「はい。訳の分からない事を言って高町さん達に迷惑をかけていました。」
「お前のクラスのマドンナ3人にか?」
次は俺の父さん。ゲーム制作会社の社員。見た目はいたって普通。サラリーマンの絵を描けと言われたら多くの人が父さんみたいな絵を描くと思う。多分、俺はこの人の血が色濃く出ているんだと思う。
「お父さん。表現が少し古いですよ。」
最後に母さん。めちゃくちゃ美人で、何故父さんみたいな平凡な男と結婚したのか不思議だ。海里は多分この人の血を色濃く受け継いでいるんだと思う。
「え!?今クラスのマドンナとか言わないのか!?」
「まあ、認識は合っていますけど。」
驚く父さんを海里がフォローする。そんな中、俺は海
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