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仮面ライダーゲイム
第1話 仮面ライダーという存在
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た。彼は何故か腕にはめたブレスレットに話しかけている。

『私は言ったハズですよ。存在消去は不完全だと。』

すると、ブレスレットは埋め込まれた宝石を点滅させながら返事した。

「あれは、あの特異点って奴だけは覚えているって意味とばかり・・・」

『確かに、そう言う意味もありましたね。』

「どうすりゃいい?」

『決まっています。今からでもあの特異点を“消す”のです。』


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兄さんの言う通り、皆竜の事を忘れていたけど、竜と一緒に何かをした事は覚えていた。
俺は兄さんにこの事を伝える為に急いで帰った。今日、兄さんは大学の授業が少ないから早く帰って来る。だから少しでも早く兄さんに伝える為に走った。

「よお、委員長さん。」

その時、背後から声がかけられた。振り向くとそこには転校生の神機慎也が居た。
俺は彼を警戒する。
今回の捜査で、俺は彼には話を聞かなかった。何故なら竜が消えたのは彼が転校して来た翌日で、彼には竜を消す動機のようなものがある。だから俺は彼の事を真っ先に怪しんだ。だから、話を聞きに行くのは危険だと考えた。

「随分嗅ぎ回ってくれたみてえじゃねえか。」

この口ぶり。やはりこいつが竜を消した犯人か!?

「そろそろ目障りになって来たからな。お前には消えてもらう。」

神機がそう言うと、空が急に灰色になった。それと同時に奴の周囲に稲妻が発生し、奴の姿は一瞬で変化する。それは、機械部品を寄せ集めて無理矢理人型にしたような姿をしていた。体格も子どもから大人のものまで大きくなっている。どう見てもその姿は化け物だった。
俺は目の前に現れた化け物を見て、腰を抜かして動けなくなってしまった。

【そうだ。大人しくしていろ。】

化け物は右手に淡い水色の光を宿しながら近付いて来た。
俺も、消されるのか?竜と同じように。それで、クラスの皆から忘れ去られてしまうのか・・・
そう思っていた時だった。

ブォオオオオオン!!!

突然、エンジン音が響くと紫色のバイクが化け物を跳ね飛ばした。

【ぐああああああ!?】

バイクはかなりスピードを出していたようで、化け物はかなり遠くに吹き飛ばされる。

「大丈夫かしら?」

バイクに乗っている人物が話しかけてきた。それは、紫色のラインの入った黒いライダースーツ姿の女性だった。紫色の髪を長く伸ばして三つ編みにし、頭にはプラスねじの頭のような形の髪飾りをつけている。そして、凄く綺麗な人だった。ライダースーツの上からはそのスタイルの良さが伺える。

「はい、ありがとうございます。でも、あなたは一体・・・?」

「そうね。あいつらと戦
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