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仮面ライダーゲイム
第1話 仮面ライダーという存在
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なくて。でも、兄さんが竜を覚えていてくれて、安心しました。」

おいおい、マジかよ。小学校の方では内藤君を覚えていないどころか、内藤君そのものが消えていたのか?

「海里。実は大学の方でも、内藤君について知っていた奴らが内藤君の事を忘れていたんだ。」

「本当ですか!?」

「ああ。お前のクラスのマドンナの兄姉も、サークル先輩もだ。ただ、1つ気になる事がある。」

「気になる事?」

「サークルの先輩は確かに内藤君の事をわすれていた。でも、俺が内藤君について話した時の事は覚えていたんだ。」

「それじゃあ・・・」

「ああ。内藤君は完全に消えて忘れ去られた訳じゃ無い。海里、明日は内藤君と一緒に遊んだ子達に話を聞いて来てくれ。俺もマドンナの兄姉に同じような事を聞いておく。」




翌日の昼休み。俺は恭也と月村と話していた。

「そう言えば恭也。お前の家って何故か道場もあるよな。門下生とか居るのか?」

「お前、その質問2回目だぞ。」

「そうだっけ?」

本当は覚えているが、誘導するために嘘をつく。

「うちの道場は“母さん以外の”家族となのはの友達だけで使っているんだ。」

「へえ。で、そのなのはちゃんの友達って何人くらいが通ってる訳?」

「1人だけだよ。ほらあの・・・あれ?だれだったか?」

やっぱりな。恭也が言ってるなのはちゃんの友達って言うのは昨日消えた内藤君の事だ。

「忍、覚えているか?」

「分からないわ。でも、なのはちゃんとすずかの共通のお友達で、名前が思い出せない子が居るから、その子の事かも。」

皆、内藤君の事を完全に忘れた訳じゃ無いみたいだな。


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その頃、小学校の方では海里が竜が消える前日に竜と遊んでいた子達から話を聞いていた。

「君達はおとといサッカーをしていましたよね。」

「そうだけど、それがどうしたんだ?」

「その時ゴールキーパーをやっていた子について聞きたいのですが。」

「ゴールキーパー?そいつなら・・・あれ、誰だっけ?鈴木、知ってるか?」

「僕も分からないよ。」

「どうなってんだこれ?」

やはり、彼らもゴールキーパーの子、竜の事は忘れているが、竜と一緒にサッカーをした事は覚えているようだった。

「分かりました。思い出せたらまた教えて下さい。」

それを確認した海里は次の子達の話を聞きに行く。だが、彼は背後からその様子を覗き見している影に気付かなかった。

「どう言う事だ!モブどもはあいつの事を忘れてねえじゃねえか!!」

その正体は竜が消える前日に転校して来た少年“神機慎也”だっ
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