第1話 仮面ライダーという存在
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」
『やっほー、オカリンじゃん。どうしたの?』
返って来たのは陽気な少女の声だ。
「“レインカネーター”が現れた。既に犠牲者が出ている。」
『分かった。でも、どうして分かったの?』
岡部の要件を聞いて、相手の少女は先程までとは打って変わって真面目な声になった。
「たまたま私の後輩が犠牲者の知り合いで、“特異点”だっただけさ。彼はこの件に首を突っ込む気満々だ。」
『とか言って、そっちが誘導したんでしょ。』
「いや。私はただ彼の身の回りで起こっている事について小さなヒントを与えただけに過ぎんさ。それを聞いた彼が首を突っ込む事を決めただけだ。」
『そう言うのを誘導したって言うんだよ。』
「そうとも言うかもしれんな。とにかく、君には彼とその弟君の護衛を頼みたい。ついでに、彼ら兄弟のどちらかが君の“持ち主”にふさわしいかも確かめておくといい。」
『オッケー。それじゃ、また今度ね。』
そして、通話を終えると岡部はケータイを切ってつぶやいた。
「はてさて。運命の女神に選ばれ“救世主”となるのは彼か、それとも別のだれかか。」
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オカリン先輩の言う通り、俺はサークル活動を中段して早めに家に帰った。
「兄さん!!」
すると、海里が顔を青くしながら走って来た。
「海里、どうしたんだ?」
「竜が、竜が!!」
海里の様子から何やら只ならぬ事が起こったようだ。しかも、大学の方で散々話題になった内藤君絡みみたいだな。
「落ち着け。何があった?」
「竜が、消えたんです。」
「内藤君が消えた?どう言う事だ?」
「実は・・・」
海里はゆっくりと話してくれた。
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今朝、僕が登校した際、竜がまだ教室に来ていない事に気付きました。何かあったと思い、僕は竜と仲の良い高町さん達に聞きに行きました。彼女達なら何か知ってるかもしれないと思ったんです。でも・・・
『竜君?誰それ?』
高町さん達は竜が休んでいる理由はおろか、竜そのものを知らないと言っていました。最初は冗談かと思いましたが、本当に知らない様子でした。その後、他のクラスメイトや先生達にもききましたが、やはり竜の事を知らないと言ってました。何かの間違いだと思った俺はクラスの名簿を確認しました。そうしたら、無かったんです。竜の名前が。
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「父さんと母さんも、竜を覚えていなくて、本当に訳が分から
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