〜新六幕〜地獄へ向かう方法
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あろう巨大な扉。それが今、巨大な二人の門番によってゆっくりと開かれる。
扉の向こうにはまるで会議室の様な場所になっており、俺から見て正面に一際大きな机があった。
そこに一人の少女が歩いてきた。
その少女は大きな机の前に立ち、椅子をひいて座った。
「私は四季 映姫!貴方達に刑罰を与える!」
そう言って、前の魂から順に刑罰を言い渡していった。
極楽へ行くことを定められた者もいれば、地獄で責め苦にあう者もいた
そして、等々自分の番が回ってきた。
「あの〜、俺の罰の前にちょっといいですか?」
「弁明の余地なしです!処分を言い渡します!」
そういって、俺を睨み付けた。
「いや、そうじゃなくってですね????これを渡せと???」
そう言って俺は、四季様に手紙を渡した。
四「ふむ。良いでしょうではこの奥の扉を進みなさい」
手紙を読み終えて、四季様は淡々と言った。
そして四季様が眷属に目配せすると、四季様の真後ろにある扉が開かれた。
「ありがとうございます」
頭を下げて、四季様の横を通り抜け、扉の向こう側にいこうとすると
四「貴方の事情は存じ上げませんが、本当にいいんですね?そこは地獄の真骨頂と言っても過言ではありませんよ?」
「はい構いません、俺は生まれてからずっと辛いことをしてきましたからね」
四「ふふ、そうですか、確か前にここへ入った方もそんな事言っていましたね。確か貴方と歳は近かったはず????まぁ、5年も前の話ですけどね」
そんな四季様を背に、俺は扉の奥へと進んだ。
扉の向こう側に足を踏み入れた途端、空気が一気に重くなった感覚がした。
まるで亡者達に足を引かれているかのような感覚だった。
それにさっきよりも熱気が強く感じるようになり、それに加えて言い知れぬ恐怖さえも感じた。
「誰か???来る!?」
前の方から誰かが歩いてきた。
必死に目を凝らしても何故か目の前が霞んで良く見えない。
「????ろ?」
次第に声も聞こえるようになってきた
「???????く?????ろ?」
その声は段々と近くなっていき、次第にこの主も見えるようになってきた。
「骸?」
その声に俺は聞き覚えがあった。
それに声の主も段々と鮮明に見えてくるようになった。
「骸か?」
俺はその声と声の主の姿がハッキリした時、涙が止まらなくなった。
「あ、貴方は!ーーーーーーーーーーー」
To be continudー
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