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ソードアート・オンライン〜連刃と白き獣使い〜
第六話 ?暴風戦王?VS?獣使役?
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、覚えてますか?」
「あ?」
眼鏡を外した顔を見ると、何処かで会ったことのある顔だった。何処で会ったかは流石に忘れたが。
「……会ったことあるか?」
「なっ!?」
絶望した顔で、一歩下がる。
「ま、まさか忘れてる……!いや、二年も会ってないから当然の反応だけど薄情過ぎる……!」
パコーン!と小気味いい音でホーリーナイトが主人(クレイ)を叩く。だから、そんな設定あったか?
「なら……この口調なら思い出してくれるよね、クウト君?いや、この言葉なら思い出してくれるかな……天城さん?」
途端、俺が殺気を出したと共にギルドメンバーが武器を取る。
「ちょ!待ってってば!!思い出してくれてないの!?」
クレイが言うと、ホーリーナイトが前に出る。
「ホーリーナイト、待って!クウト君、私だよ私!クレイだってば!!」
すると、装備を変えて、俺の見たことのある人物に変わった。
「……クレイ!?あのクレイか!?」
ようやく安堵の顔をしたクレイは装備を戻し、言う。
「全くー。何で早く思い出してくれないのよ!」
「二年も会わなきゃ気付かねぇよ」
手を顔に当てて上を見る俺。ギルドメンバーは警戒を解くように武器をしまう。同類と知ったからだろう。
「お前、何時からこのギルドに?」
「一年半前かな、ラットさんが初期メンバー足りないから誘われたんだー。ステータス的には申し分無かったし、いいかなーって」
エヘヘ、と笑うクレイ。今まで同じギルドに所属していたが、全く気がつかなかった。
「あ、そうだ!デュエルしよ、クウト君!私、強くなったんだよ?」
「……そうだな。お互いモンスターをティムしてるようだし、良いだろう」
装備欄を操作し、右手に片手剣を装備すると、システムメッセージが出現する。
【クレイから1vs1デュエルを申し込まれました、受託しますか?】
勿論、Yesを押し、オプションは初撃決着モード。理由は単純に時間が惜しいからである。
六十秒カウントが開始され、お互いに離れる。
俺は左右に刀と片手剣を握り、ペン回しを横でするように一回転させる。
対するクレイは、細剣を腰から抜いて、横にホーリーナイトが両手に片手剣を持って立つ。
「全力で行くよ!」
「望むところ……」
肩に乗っかっていたバハムートドラゴは吠え、飛翔して隣に行く。
カウントを待つ間、ギルドメンバー以外のギャラリーが集まり、円を作る。当たり前だが、ここは街のど真ん中である上に、俺とクレイの知名度はある人物たちに近いほど高いプレイヤーなのだから。
「おい、ドラゴンファングのクウトとクレイがデュエルだとよ!」
ギャラリーの一人が叫び、どっと歓声が湧いた。
そして、カウントが、残り三秒となる。
3
2
1
DUEL!!
「キュルウウウ!!」
「ゴアアアッ!」

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