92章 落合裕子と妹、幸来(さら)との団欒(だんらん)
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にして、
新しい恋愛を楽しむことも考えたほうがいいのかもしれないわよ、きゃぁはは」
「そうかもね、幸来ちゃん。そのへんは、わたしも、適当にやってゆくわ。
確かに、一度惚れちゃうと、惚れちゃったほうは、
弱みを握られたことに等しいのかもしれないわよね。
それに、相手から、つきあって欲しいとか言われて、告白されたとしても、
それが自分に心の底から惚れて、言っていると限らないんじゃないかしら?
難しいところだわね、幸来ちゃん。
かと言って、そんなどこまでも計算しつくしたような恋愛って、
恋愛っぽく感じられなくって、つまらない気もしてくるわよね。ぁっはは」
「ぁっはは、さすが、お姉さま。実は、わたしも、そんなことを、いろいろと、
恋愛については考えてしまうことがあるの。
いろいろと、計算ばかりしている恋愛も、熱くなれなくって、つまらないんだよね」
「恋にしても、人生にしても、前向きに、楽しんだりして、
何かの目標に向かって成長してゆけることが大切なんじゃないかしら!?幸来ちゃん」
「そうよね、さすが、お姉ちゃん!
そう言えば、大沢詩織のお家は、
代々木上原駅南口方面にある大沢工務店なんでしょう?」
「そうよ。あそこの、お嬢さまよ。こういうのも、何かの縁って言うのかしらね」
「そうかもね、裕ちゃん。うふふ」
姉妹は、明るい澄みきった瞳で、見つ合って、微笑んだ。
≪つづく≫ --- 92章 おわり ---
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