第3章 リーザス陥落
第51話 其々のご褒美
[5/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こい……こいび……っっ///)」
「(一緒にいられるだけでも……な、なのに……/// あ、あぅ〜 わ、私いま絶対顔真っ赤だよ〜……///)」
かなみは、かなみで今回のイベントの事で頭がいっぱいの様だ。不幸属性と言う言葉は、以前頭の中で響いていた事、なのだが……今は忘れて全身全霊をかけているのである。それは、ランも同様に。
「ふふ、ユーリさん。そんな複雑に考えなくてもいいですよ?」
「……ん?」
訝しみながらもユーリは真知子の方を向いた。
「この所、やっぱり皆戦い続きで疲れてしまってますからね? 英気を養うといった意味でも、って意味です。一口に休むと言っても、色んな方法があるでしょう? 楽しく過ごすのだって、良い休息です。抽選と言う事ですしね? 何人かと楽しく遊ぼうと言う事ですよ」
「……ああ。そうだな」
ユーリはその真知子の言葉に頷いた。あの夜の事を思い返せばそうだ。
「だが、いろいろって何だよ……それに、何で楽しむ事が『恋人もあるかもっ?』 って事になるんだ? まぁ、それは置いとくにしても、なら別にオレじゃないくたって良いじゃないか」
「ま、その辺は書かれている内容次第だって思うけどね〜。それに、あ〜ら? ユーリは、皆がランスの餌食になっちゃっても良いっていうのかしら?」
「……男はランスだけじゃないだろうに」
「いやー、私たちってみーんな、初心な乙女達だからね〜、初対面の男の子と会ったらきんちょーして だめなのよねー(棒)」
「……どの口が言ってんだ。それに皆だって、大勢の男相手に無双してただろ……」
「トマトは、ユーリさんとが1番なのですよー!!」
「ぅ……、わ、わたし……も……」
「っ〜〜〜」
「……ふん」
大体の反応は似たり寄ったりである。この中で一番積極的なのが、トマトだろう。だが、それと運は全く関係ないので、皆にチャンスはある。
それに、確かにカスタムに若い男性は……、ちょっと不足している。戦争があって、負傷していると言う意味でも。
「(でも、さっきのは流石は真知子さんですかねー……、ユーリさんに優しい言葉をかけてポイントゲットされちゃいました……。でも)」
トマトは、真知子とユーリのやり取りを間近でみて そう感じていたようだ。大本命のように思えていたのは志津香の事だったが、認識を改める必要があると。……侮れない、したたかさを持っている真知子も。そして、ユーリと共に助けに来てくれたかなみと言う女性も。なんてライバルが多いのだろうか。
「(生まれて初めて男の人を好きになったんですからねー! 負けないですよっ!)」
さっきまで、賑やかだ、と思える程声を上げていたトマトだったが、ここに来て、密かに闘士を燃やすのだった。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ