第3章 リーザス陥落
第51話 其々のご褒美
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大きな字で書かれていたからだ。
これは、近眼だろうが遠視だろうが乱視だろうが、老眼だろうが見られそうな大きさだ。流石に失明してしまっている人は見れないと思うが……。
「って うぉい!!なんだよっ!それっ!!」
仰天し、フリーズしかけていたユーリだったが、今回は 前回よりも早く、そして 盛大に突っ込み声を上げていた。そのタイミングはバッチリであり、その道の突っ込みのプロになれる!と思われる程に……。
「あら? これ、読めないのかしら?」
「読めるわ!! ってなんだよ! これ!! いつの間にこんなの作った?? ってか、なんだ? これ! 色々凝った作りをしてっ!」
更に、ゴロゴロと何か大きな物を運んできていた。
巨大なボードゲーム?とも思える物だが、よく見てみれば、《アミダクジ》の装置の様だ。クジを辿っていくと……ゴールでは、金やら銀やらの板っ切れが置かれており、そしてまるで、アミダクジを妨害するかのように、小さな虫?みたいなのが、もぞもぞ動いている。……何やらロボットの様だ。
そして、アミダのスタートにはボタンが付いている。どうやら、それを押せばスタートするのだろうか?
「ふふ、これから、説明するわ! これを押したら赤い光が一定速度で、発射される! そこで、もしこの動いてるヤツに接触したら、その人は、今回のサービスは、お預けだからね? このお邪魔虫ロボは完全全自動! 不正の類は一切なく、ガチンコよ! その辺は、私じゃなくて、マリアと香澄のお墨付き! 彼女たちなら安心でしょ?」
「はーい! 頑張っちゃいました!」
「はい。チューリップ3号の合間に……。た、大変でしたが……」
最後に入ってきていたマリアと香澄はそう答えていた。どうやら、全面的に協力をしてくれているようだ。
「うっしゃー! 幸運スキルは負けないですかねー! この間なんて、連続15回も宝箱開錠に成功したんですからねー!」
「うふふ、トマトさん。それは幸運と言うより宝箱スキルって言えるんじゃないですか?」
「むぐっ……、だ、ダメですよー、真知子さん。トマトの動揺を誘うようなのは禁止ですかね!」
真知子とトマトは其々の健闘を願っている? 様であり、そして、それを横目で見ていた志津香はさらにため息。
「はぁ……何で皆こうも……」
ため息を吐いている志津香。そしてその志津香を見てさらに笑うのがミリだ。
「んっん〜? ここにいるって事は、志津香も参加するんだろ? 参加しないなら、な〜〜んで、来たんだ?」
「わ、私は副賞が欲しいのよっ! き、金券も良いって言ってたしっ! そ、それに、そ、そろそろ魔導書も欲しいシリーズの続編が……」
大慌てでそう言う志津香。この場所での失言
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