第3章 リーザス陥落
第51話 其々のご褒美
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……ある訳ないですよ……」
かなみは、酒場へと入って行くユーリの後ろ姿を見てそう呟く。
「よしっ……」
そして、気合を入れ直して酒場の中へと入っていった。
この先で待っているのは、頑なに聖武具の返却を拒む娘、ローラとの一戦が待っている。
彼女がこんな行動を取っているのは、リスのウーが 死んだと思い込んでいる為だ。後は、無理矢理襲ってきたランスへの恨みと、ユーリとかなみはそのとばっちり。ランス達は、まだ粘っている様で、この酒場にいた。ローラは、たとえ殺されても返さないと言っている。
もう、恋人がいない世界に未練はないと。
「……これは色々と大変だな」
「あぁ……リーザスが……」
それが決して虚勢の類ではない事は直ぐに判った2人だった。
〜ラジールの町 町長の屋敷〜
ユーリ達が、武具捜索で一難あった時の事。その場所では、ガールズトークが花開いていた。勿論、あの時の事である。
「お? 真知子か。どうだった? ユーリとのヤツは?」
「うふふ。沢山楽しめましたよ? まさか、ロゼさんがあのような事を書いているとは思ってもいませんでしたが……」
「だよな? オレももっと過激な事があってもおかしくないって思ってたんだが。……ま、イイんじゃね? オレは兎も角、トマトは、微妙だがランやかなみ、志津香って言う初心な連中も揃ってたしな?」
「ですね。トマトさんは、勢いに任せてるイメージは有りますが。やっぱり差は男性経験の差ではないでしょうか?」
真知子はド・ストレートでそう答えていた。トマトも経験がある?と、見抜いている様だ。それが望んでいた相手なのかどうかも。
「鋭いな。確かにオレもトマトに関しちゃ同感だよ。トマトと以前飲んだ事があってな。色々と聞いたんだ。ランスに不感症と言われてたが、その時のせいだってな」
「……そうですか」
「でもよ、……今はアイツは楽しそうだ。昔なんか忘れて今を楽しんでる」
「そうですね。わたしも知らなかったとはいえ、失言でした」
「まあ、本人の前では言わない様にしろよ? アイツは気にしてないと思うがな」
「ええ、勿論ですよ。大切な友人ですから」
真知子とミリが話をしてた時。
「あれ〜、何の話ですかねー?」
丁度、トマトがやってきた。
タイミング的に、狙ったのか? と思えるが、そんな気配は微塵も感じられない。
「はは、ユーリとの色々楽しめる会について話してたんだよ」
「あ〜! それは、トマトも聞いてみたいですかねーー!! お二人はどんな事をされたんですかねー!?」
「ふふ、秘密ですよ? ユーリさんと私。……2人だけの」
「あー、そうだな。オレも気持ち良かったとだけ言
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