第二百六十二話
[8]前話 [2]次話
第二百六十二話 姉との会話
赤音は葵との会話をはじめた、その淹れたお茶は紅茶だった。そのストレートティーに砂糖を入れて飲みながら話をした。
「あの、お姉ちゃんさっき何度もって言ったけれど」
「お茶のことで?」
「ええ、何度もって言ったわよね」
「ええ、言ったけれど」
葵もお茶を飲みつつ赤音に答えた。
「それがどうかしたの?」
「いや、何度もなのね」
「お茶は自最何度読んでも美味しいわよね」
「それはそうだけれど」
「そう、何度も飲むといいのよ」
「何度も。じゃあ」
ここでだ、赤音は葵に問うた。
「何度も同じことやったらどうかしら」
「復習?」
「あっ、そうね」
赤音は葵の復習という言葉にはっとした。
「予習復習ね」
「何度も勉強したらね」
「頭に入るわね」
「そうね」
「ええ、確かに」
こう言って頷くのだった、姉のその言葉に。
「何度も勉強すればね」
「そうでしょ、だから私もお勉強はね」
「同じところを何度もなのね」
「勉強してるわ」
実際にだ、そうしているというのだ。
「苦手なところも何度かしてると」
「わかってくるのね」
「本も一回読んでわからないところもね」
「何度も読んだら」
「わかるから」
それで、というのだ。
「読んでるのよ」
「それで書くのね」
「そういうこと。けれどそれがどうかしたの?」
「いえ、 ちょっと最近悩んでたから」
赤音は姉に自分の今の状況を話した。すると葵もこう言った。
「じゃあ何度もね」
「同じことをやったり勉強してると」
「かえっていいかもね」
「そうね、じゃあ予習復習でね」
「復習を重点に置いて」
「やってみるわ」
姉に笑顔で話した、そしてだった。
自分もそのお茶を飲んでだ、こう言った。
「このお茶もお代わりもらうわ」
「もう一杯なのね」
「ええ、飲むわ」
こうしてお茶ももう一杯飲むのだった、赤音はそのお代わりを飲みつつどうすべきかがわかって満足していた。
第二百六十二話 完
2015・8・8
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ