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駄目親父としっかり娘の珍道中
第78話 コンテニューは計画的に
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が数分後のこの場所で展開されるのであった。



     ***




 岡田は歓喜の極みを感じていた。体中の血液が勢いよく体中を駆け巡っていくのを自分自身の体を通して感じていた。脳内のアドレナリンが大量に吹き出し、気が狂いそうになった。それほどまでに今岡田の目の前で起こった光景は彼を歓喜させるに十分たる物だったのだ。
 目の前で起こる衝撃と金属同士のぶつかり合う音。刀と刀がぶつかり合った際に飛び散る火花が額に掠りほのかに熱さを感じる。
 が、それすらも稀有に思える程、今の二人は互いの殺気をぶつけ合っていた。
 坂田銀時と岡田似蔵。二人がそれぞれ自身の得物を用いての切り合いを演じていたのだ。
 その光景は今まで見たことのない凄まじい物だった。互いの剣は鋭く、そして力強く相手の命を刈り取ろうと迫りくる。それを時にかわし、時に受け流し、時にその力を利用して攻撃に持っていくなどの激しい攻防が目の前で展開していた。

「良いねぇ、やっぱあんたは最高だよ。あんたほど殺り甲斐のある男は今まで見たことないねぇ」
「さっきから喧しい奴だな。その五月蠅い口縫い合わせてやろうかぁ?」
「おぉ、怖い怖い」

 不気味に微笑みつつ岡田が後ろに下がった。回避に転じた訳ではない。一歩引いた距離であっても岡田の剣は届くのだ。下がり際に横凪に紅桜を振るう。狙うは銀時の胴体。あの細見の剣では幾ら防げてもそれなりのダメージは負わせる事が出来る。かわすにしても上に飛ぶか下に避けるかの二つしかない。少なくとも相手の行動を二種類に制限する事は出来る。そうなれば後は予測するのは容易い。
 勘の鋭い岡田なら避けた後の行動を予測する事など安易に行える。ましてや先の攻撃で相手は防御に転じた筈。
 そう思っていた矢先だった。

「さっき、てめぇは殺し合いがしたいって言ってたな?」

 声が聞こえた。だが、それは意外な方向からだった。目の前からじゃない。そう、岡田の丁度真後ろだ。
 振り返ろうとする岡田だったが、それよりも前に腕に激痛が走った。銀時が白夜を岡田のコード類で絡まった腕に突き刺していたのだ。

「冗談じゃねぇ。てめぇなんかとじゃれ合うのなんざ今回限りだ!」
「なにぃ!」

 振り返った岡田の目の前では、無数のコード類を切断し、その中から拘束されていたなのはを引きずり出している銀時の姿があった。
 完全にしてやられた。
 戦いに夢中になりすぎていたが為にみすみすなのはを逃がす事になってしまったのだ。
 岡田の額に青筋が浮かび出した。どうやら本気でキレたのだろう。怒りの勢いのままに銀時目掛けて紅桜を頭上から振り下ろす。
 うなりを挙げて化け物刀が空を切り地面目がけて猛進する。その刹那、岡田の腕が急に軽くなるのを感じた。
 さっき
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