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駄目親父としっかり娘の珍道中
第78話 コンテニューは計画的に
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向かって「お前誰だ」など非常識極まりない事でもある。しかし、所詮此処は銀魂。常識なんて食後の口回りについた汚れをふき取るナプキンの様に丸め込んでゴミ箱へポイするのが当たり前の世界。そんな世界で常識などを求めてはいけない。

「今更それ聞くっすか? ってか、それを言うならあんたらこそ誰っすか? 人ん家に土足で入り込んでおいて名を名乗れなんて非常識じゃないんすかぁ?」
「あぁん? 何言ってんだこのビッチが! 常識なんてこの銀魂ワールドには必要ないネ! そんなの便所でう○こした後でケツ拭いた便所紙並に必要ないアル!」
「其処まで言うっすかぁ? あんた常識って言葉に何処まで憎しみ持ってるんすか? 普通は鼻紙程度に抑えておくべきっすよ!」
「おいおい、此処は鼻紙で抑えて綺麗を気取ろうって魂胆が見え見えアルよ。表だけ綺麗に着飾ってる女は結局中身真っ黒ネ! 世の中上っ面だけを見て生きていける程甘くないんだよボケがぁ!」
「何知った口聞いとるんやクソガキィ!」
「やんのかぁ年増ぁ!」

 すっかり論点がずれだし、仕舞には女と神楽の醜い争いが其処で展開される事になってしまった。互いに髪や服を掴みあい激しい罵倒を浴びせたり、顔を醜くしようとあちこち引っ張り回したり、とにかく見てるこっちのSAN値がゴリゴリ削り落とされそうな程醜く無意味な争いを展開し始めてしまったのだ。
 そんな無意味な争いを止めもせずにただじっと見つめる男性陣。はっきり言って下手に止めに入ると返って危ないので近づけないのである。

「ちょっとちょっとまた子さぁん、いい加減にして下さいよ。今はそんな事してる場合じゃないんですからねぇ」
「神楽ちゃんも止めなよ。今はこんな事してる場合じゃないでしょ」

 だが、止めないと話が進まない。しかし怪我はしたくない。そんな感じで脆弱な男性陣は激しい喧嘩を続ける女性陣を外から必死に止めようと説得を試みる。が、所詮は言葉での説得なので相当気が立ってる二人には全く届かないのであり。

「落ち着くのだ二人とも。今はこんな事をしている場合ではないだろう! 今は目の前の事に集中するのではなく、もっと広く視野を持つべきではないか? そう、今後の江戸をどのように変えていくか、それを今此処にいる我らで夜通しで語り合おうではないか!」

 何時でも何処でもフリーダムな桂の発言。本人からしてみれば本気の説得のつもりだったのだろうが、本人以外からしてみれば全く空気を読んでない発言にしか聞こえない。
 その証拠にさっきまで喧嘩していた二人の怒りの矛先がお互いから桂へとシフトしだした。
 あれ? これ、もしかして地雷踏んだんじゃね?
 新八の本能が危険信号を告げる。が、それを直感した頃には時既に遅く、完全にプッツン状態になった女二人にボッコボコにされる男性陣
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