暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
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一輝「石田、弟が兄離れした心境はどうだ?」

ヤマト「あ、ああ…いつかはそうなるんじゃないかって思ってたけど、いざそうなると少しショックだな……」

大輔の影響を受けて、いつかは自立するだろうとは思っていたが、此処まで早いとは思わなかったというのが本音だ。

一輝「まあ、弟や弟分とかを持つ奴特有の悩みだよな」

ヤマト「お前も?」

一輝「そりゃあそうだ。昔の大輔は本当に危なっかしくてな。いつまでも俺が助けてやらなきゃって思ってた。でも気付いたらいつの間にか一人前になってたんだよな…」

ヤマト「…タケルは…俺が知らないうちに成長してたんだな……」

一輝「あれくらいのガキの成長は本当に早いぜ。あいつ、1人で自立したい。皆に1人の男として認めてもらいたいんだろうよ。特にお前にな」

ヤマト「俺に……」

一輝「そうだ。誰よりもあいつの傍にいて守ってきたお前に認めて欲しいんだよ。」

ヤマト「………」

一輝「寧ろ、高石の場合は少し遅過ぎるくらいだからな。今くらいが丁度良い」

ヤマト「……タケルは成長している。俺も成長しているんだろうか?」

一輝「自分の成長は分かりにくいからな。お前も成長してるよ。この俺が言うんだ。間違いねえよ」

ヤマト「何だよそれ」

一輝の根拠のない言葉に苦笑するヤマト。
しかし、その力強い言葉に救われたのも事実。
ヤマトは立ち上がると、全員に声をかける。

ヤマト「みんな、そろそろ行くぞ」

ルカ「はい」

ヤマト「タケル」

タケル「何?」

ヤマト「一緒に頑張ろうな」

タケル「うん!!」

ピノッキモンを倒し、森のエリアを解放するために行動を開始するヤマト達であった。
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