Another77 成長
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
一輝「石田、弟が兄離れした心境はどうだ?」
ヤマト「あ、ああ…いつかはそうなるんじゃないかって思ってたけど、いざそうなると少しショックだな……」
大輔の影響を受けて、いつかは自立するだろうとは思っていたが、此処まで早いとは思わなかったというのが本音だ。
一輝「まあ、弟や弟分とかを持つ奴特有の悩みだよな」
ヤマト「お前も?」
一輝「そりゃあそうだ。昔の大輔は本当に危なっかしくてな。いつまでも俺が助けてやらなきゃって思ってた。でも気付いたらいつの間にか一人前になってたんだよな…」
ヤマト「…タケルは…俺が知らないうちに成長してたんだな……」
一輝「あれくらいのガキの成長は本当に早いぜ。あいつ、1人で自立したい。皆に1人の男として認めてもらいたいんだろうよ。特にお前にな」
ヤマト「俺に……」
一輝「そうだ。誰よりもあいつの傍にいて守ってきたお前に認めて欲しいんだよ。」
ヤマト「………」
一輝「寧ろ、高石の場合は少し遅過ぎるくらいだからな。今くらいが丁度良い」
ヤマト「……タケルは成長している。俺も成長しているんだろうか?」
一輝「自分の成長は分かりにくいからな。お前も成長してるよ。この俺が言うんだ。間違いねえよ」
ヤマト「何だよそれ」
一輝の根拠のない言葉に苦笑するヤマト。
しかし、その力強い言葉に救われたのも事実。
ヤマトは立ち上がると、全員に声をかける。
ヤマト「みんな、そろそろ行くぞ」
ルカ「はい」
ヤマト「タケル」
タケル「何?」
ヤマト「一緒に頑張ろうな」
タケル「うん!!」
ピノッキモンを倒し、森のエリアを解放するために行動を開始するヤマト達であった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ