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リリなのinボクらの太陽サーガ
言葉
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ンは知っているかもしれんが、会話に使う訳では無いため気にせずとも良いだろう。まぁ、もしこの言語も吸収されるかもしれないとしても、その時は急ぎ教主殿と同化すれば回避は可能だ。そもそも我らは教主殿の傍を離れるつもりは無い、結局の所全ての状況下において心配は無用である」

「そうなのか……」

「それにもしプログラムが崩壊したとしても、その前に教主殿から注がれた月の力で強引に受肉を果たせば、存在が消滅する事は無い。と言ってもこれは緊急回避に近いから、あくまで最終手段にしておくがな……。それに“彼女”を解放すれば、同様の……いや、すまぬ。今のは妄言であった、忘れてくれ」

「…………」

とりあえず話をまとめると、マテリアルズは吸収に対してそれなりの対策は用意しているとのこと。こうなってくるとヴォルケンリッターの方が心配になって来るが、ここからではどうしようもない。無線機もここからミッドチルダまでは遠すぎて届かないからな。
また、俺は皆へドイツ語、ロシア語、中国語を教えながら、彼女達のサポートをする事に決まった。流石にネコ語やサル語まではわからんが、俺の習得言語の数はもう十分過ぎると、皆がそう言ってくるからな……。それでディアーチェ達は俺から教わる言語をひたすら勉強し、完全にマスターするまで努力する。なんか……以前、はやて達に家庭教師をした時を彷彿とさせる。だが今回はテストの点数ではなく、勝つため、生き残るためにやるのだ。否が応でも真剣にならざるを得まい。

英語でも苦戦していたなのはがもしこの場にいたら、恐らく頭が常時オーバーヒートになっていたに違いない。にゃーにゃー唸り続ける彼女の姿はそれはそれで面白いだろうが、状況を考えるとあまり楽観視できるものではない。彼女のように母国語の日本語以外では、かろうじて身に付けたミッド語ぐらいしか上手く使えず、翻訳魔法頼りの人間がファーヴニルの言語吸収を受けてしまったら、エレンの言う“退行”を簡単に起こしてしまう。そうやって何もわからなくなってしまえば、たとえ意志の強い彼女であろうと人形のように操る事は容易い。ラタトスクの思い描く王国では全ての人間が言語を失い、生きた人形そのものとなる。後はアンデッドにするなり、思い通りに操るなり、奴の好き放題……。そして全ての言語が消失した時、全人類の生殺与奪は奴の思うがままとなってしまう。それは何としても阻止しなければならない。

周波数141.80からCALL。

『サバタ、話は聞かせてもらった。どうやらあちら側は相当マズい事になっているようだな?』

「盗聴か、リキッド……。社長ともあろう者が、趣味が悪いぞ?」

『そう言うな、俺は表舞台にまだ姿を見せるわけにはいかん。最善の注意を図る必要がある。盗聴もその一環だ、受け入れてもらいたい』

「はぁ
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