言葉
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測すると、他の言語の習熟度が高ければファーヴニルに使用中の言語を吸収されても別の言語で補う事が可能だと考えられます。事実、エレンさんは母国語の英語や次元世界の共通言語であるミッド語を奪われても、あらかじめ習得していたロシア語のおかげで“退行”せずに済みました。即ち我々がファーヴニルとの戦闘に参加する場合、数種類の言語を習得している事が必要条件となるでしょう」
「で、ボク達が今使える言語は簡単にまとめると、日本語、英語、ミッド語、ベルカ語、ついでにデバイス語ぐらいかな。あと、お兄さんは他にドイツ語、ロシア語、中国語が使えて、シャロンは古代語、古代ベルカ語とかだったっけ? 古代語っていっぱいあるから、覚えちゃえば何回吸収されても大丈夫だね!」
「ちょっと待って。私は確かに複数の古代語を使えるけど……それは解読ができるだけで、実際に書いたり発声する所まではわからないよ。それに古代語は文明的に発展途上の言葉だから、意思疎通も難しいし文字を覚えるだけで大変だと思う。要するにコミュニケーションできる言語を増やすこの場では、古代語は不向きってことだよ」
『ん〜という事は結局、サバタ様から地球の言葉を学んだ方が良いみたいだね。次元世界の共通言語であるミッド語はなんやかんやで習得してるし、そもそも一度ファーヴニルに吸収された言葉だもの。あんまり頼らない方が良いよね』
「そう考えるとデバイス語も危ういな。厳密に見ればデバイス語は、コンピューターが認識できるようにプログラミング言語に変えた、ミッド語や英語などによって成り立っておる。地球で言うならC言語、JAVA、などといったようにだ。我々が魔導師として魔法を用いるなら、それらへの対策も講じておかねばならん。例えば別の言語で構築しなおすとか、魔法に頼らない戦法を身に付けるとか、対策はどれでもいい。とにかくやれるだけやっておいた方が良かろう」
ディアーチェが補足した事に、魔導師組はハッと目を見開いていた。こちら側の世界の魔法は機械寄りだった点が頭から抜け落ちていたようだ。エレンから翻訳魔法が役に立たないと伝えて来ていたのに、うっかり懸念し忘れていたな。
「そういえば言語吸収はプログラムも崩壊させるらしいが、ヴォルケンリッターよりプログラム寄りのマテリアルは性質上、あいつらより危険なんじゃないか?」
「むぅ……確かに我らを構成するプログラムに攻撃されてしまえば、我らの存在そのものが危ういかもしれん。しかしあまり気にする必要は無いと思うぞ?」
「理由は?」
「夜天の書関係でヴォルケンリッターは古代ベルカ語で構成されているが、柴天の書関係で我らを構成している言語は全く異なるものだ。要するに古代語の一種である訳だが、それ故今の時代で交わされている言語ではない。もしかしたらこの言語もシャロ
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