本当の家族
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スちゃんよぉ」
イワンは挑発するようにラクサスに言う。その時のラクサスの表情にはどことなく迷いがあるように感じられる。
「ラクサス!!」
そんなラクサスに1人の老人が声をかけ、ラクサスはそちらを見上げる。
その老人とはラクサスの実の祖父マカロフ。マカロフは人差し指と親指を立てた右手を高々と掲げる。それは幼き日のラクサスからマカロフに、そして7年前ラクサスが一時破門された際に幻想曲でマカロフがラクサスに送ったメッセージである。
ラクサスはそれを見て小さくほくそ笑む。
「オーブラ!!やれ!!魔力を消せ!!今こそ対妖精の尻尾特化型ギルドの力を解放せよ!!」
イワンの指示を受け、オーブラが両手を大きく広げ魔法を繰り出そうとする。
オーブラが魔法を繰り出す直前、雷に身を包んだラクサスがその前に素早く現れる。
「こいつはシャルルとセシリーをやった奴か!!」
ラクサスは大魔闘演舞前日に奇襲にあい、魔力欠乏症となったシャルルとセシリーの無念さを込めた蹴りでオーブラの顎を蹴り上げる。
「っ!?」
イワンはラクサスの速度に目が追い付かず、驚くことしかできない。
オーブラを倒したラクサスに今度はフレアとナルプディングが襲いかかる。
「赤髪!!」
フレアは髪の毛を炎へと変換し、ラクサスを捉えようとするが雷の速度になっているラクサスを捕まえることができない。
「ニードルブラスト!!」
ナルプディングが無数のトゲが生えた腕でラクサスを殴ろうとする。しかしラクサスはそれを全て見切り、避ける。
「これは・・・グレイの分だ!!」
「ぐおおっ!!」
ラクサスは雷を拳に纏い、1日目の『隠密』でグレイを徹底的に狙い打ちしたナルプディングを地面へと叩きつける。
シュルルル
ナルプディングをねじ伏せたラクサスの右腕に赤い髪の毛がまとわりつく。
「捕まえたぞ!!」
先程までラクサスの速度に髪の毛が追い付かず、捕まえることのできなかったフレア。ラクサスがナルプディングを相手にしている隙をついて接近していたのだった。
フレアは髪の毛を炎へと変え、ラクサスの腕を焼こうとする。
「こいつはルーシィの分!!」
「きゃあああああ!!」
ラクサスは焼かれている腕など気にすることなく、ブレス放ち1日目のバトルパートでルーシィをバカにし、違反行為までして勝ったフレアを吹き飛ばす。
「バカな!?」
イワンはラクサスの前に次々と倒される部下を前に思わず立ち尽くす。
「よっ」
ラクサスの背後からノーランが蹴りを入れようとする。だがラクサスはそれを片手で受け止める。
「こいつはシリルとウェンディの分だ!!」
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