本当の家族
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ロヘビ、オーブラ、ナルプディングのことをいっており、イワンとノーランは別枠なのだろうとラクサスは考える。
「その俺たちと戦争するつもりか?」
イワンがそう問うとラクサスは1つ溜め息を漏らす。
「お前たちの弱点は知り尽くしている。我がギルドの7年間溜めた力を解放しちゃうぜ?」
ラクサスはそこまで聞くと下げていた顔を上げ、口を開く。
「じじぃはあんたのことなんぞとっくに調査済みだ」
「ん?」
ラクサスの言葉にイワンが反応する。
「調査済みだと?」
「そう言ったろ。構成人数、ギルドの場所、活動資金、この7年間の動向・・・全て掴んでる」
「何!?」
イワンはあまりのことに驚きを隠せず目を見張る。
「ガジルだ!!あいつが謀ったんだ!!」
「ぬぅ〜、イケすかねぇ奴でしたが、印象通りだったってわけでさ」
フレアとナルプディングがそう言う。実はガジルは幽鬼の支配者から妖精の尻尾に加入する際、マカロフから命じられ大鴉の尻尾にも加入し、イワンの動向を見張っていたのである。
「二重スパイだったのか」
「そういう細かいこと苦手そうだけど裏目に出ちゃったね」
「ま、俺ははっきり言って興味のカケラもないが」
イワン、クロヘビ、ノーランがそう言う。
その噂されているガジルはというと・・・
「っんだよ苦戦なんかしやがって。ラクサスの野郎風邪でもひいて・・・」
ガジルはそこまで言うと思いっきりくしゃみをする。
「くそが。俺の悪口でも言ってんのか?あいつら」
ガジルはくしゃみをしたのを大鴉の尻尾の魔導士たちが自分のことを話しているからだと思い、視線を向けていた。
「でもおかしいんじゃないの?」
「筒抜けのわりには特にリアクションもなかったでさ」
フレアとナルプディングがそう言う。ラクサスの言う通り妖精の尻尾に大鴉の尻尾の情報が流れていたのならば、それなりの動きをしていても・・・いや、むしろ何か動きを見せていなければならないはずである。
「じじぃはそこまで掴んでいながら動かなかった」
「・・・」
マカロフはかつて息子であるイワンを妖精の尻尾から破門にした。その理由はギルドの仲間の命を危険に晒してきたからである。
イワンは破門された後大鴉の尻尾を立ち上げ妖精の尻尾と戦争するための準備を着々と進めていることは反抗期の頃のラクサス、そして二重スパイとして忍び込んでいたガジルから情報を得ていた。
さらにはイワンは妖精の尻尾にとって不利になる情報を持って
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