第1章:平穏にさよなら
第4話「転機」
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。
「何が....!?」
―――アハハハハハハハハハハハハ!!
「緋雪.....!?」
今度聞こえてきたのは大きな嗤い声。それも、緋雪の。
「一体何が....!?とにかく、急がなければ!」
もう気づかれるとか関係なく全速力で倉庫へと走る。そして、辿り着き、中を覗くと...。
「ひっ!?こ、こっちへ来るな!」
「アハハ!ソンナンジャ、アタラナイヨ!」
「ひぃいいいいっ!!?」
銃を乱射している男と、その弾を爪で弾く、赤い瞳を輝かせ、七色の宝石のような物をぶら下げた羽のようなものを生やした緋雪がいた。
...それも、“狂ったように嗤い声を上げて”。
「っ.....!」
辺りには、男と同じような格好をした男性が何人も倒れており、奥には緋雪のクラスメートの月村すずかとアリサ・バニングスが怯えていた。
「志導君!」
「っ!聖奈さんか...。」
追いついて来た聖奈さんに声を掛けられ、少し驚いてしまう。
「誘拐だって分かって知り合いの凄腕の人たちを呼んだんだけど...これは?」
“凄腕の人たち”...あぁ、高町なのはの父と兄か。
「分からない...。来た時にはああなってた。」
すると、男が吹き飛ばされ気絶し、そこへトドメを刺しに行くように緋雪が...。
「やばっ...!」
「ちょ、志導君!?」
人殺しをしそうになったので、つい飛び出してしまう。
「緋雪っ!」
「...アレ?オニイチャン?」
名前を呼ぶと、こっちに反応する。
「っ...!」
赤い瞳がこちらを向いた瞬間、僕は怯んでしまう。...あれは、やばい...!
「...今、何をしようとした。」
「ナニッテ、コロソウトシタダケダヨ?」
当たり前のように言ってのける緋雪。
「緋雪、それの意味が、分かってるのか...!?」
「アタリマエダヨ。デモ、コイツラハワタシタチヲコロソウトシタンダヨ?ダカラ、ソノオカエシ♪」
...やばい、これは正気じゃない...!
「志導君!危険だよ!」
「分かってる!...だけど、あの緋雪は....。」
正気じゃない。...だけど、あれは僕が何とかしなくてはいけない。...そんな気がする...。
「...緋雪、今のお前は正気じゃない。だから、無理矢理にでも止める!」
僕が
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