第1章:平穏にさよなら
第4話「転機」
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ラに関わっているのを見て怪しいなと思ってステータスを視てみたら、ビンゴだった。
...詳しくはプライバシーとかで視ようと思わなかったから簡略化したけど、こんな感じだった。
聖奈司(せいなつかさ)
種族:人間 性別:女性 年齢:10歳
称号:TS転生者▼、聖女▼、天巫女▼
少し気になる称号があったけど、まぁ、これでTS転生者だって分かった。
「どうして僕と一緒に?」
「うーん...特に理由はないけど、偶々ここで出会ったから?」
なるほど。飽くまで偶然か。まぁ、聖奈さんは分け隔てなく優しいからな。
「それに私、あまり同級生で普通に喋ってくれる子いないし...。他の学年はもってのほかだし...。」
「あー...。それで僕...か。」
僕だけだもんな。普通に会話するのは。
「志導君以外は皆戸惑ったりしてね....。理由は分かってるんだけどそれはそれで寂しいから。」
「別にハブられてる訳じゃないから余計に辛いだろうな。それ。」
そんな事を話しながら校門辺りまで来る。
―――ピキーン!
「―――っ!?」
「どうしたの?」
...虫の知らせが発動した...。
「(...これは...緋雪!?)」
緋雪が嫌な予感の中心点だった。
「(一体なにが...。とにかく、緋雪の所へ!)」
「あ、ちょっと志導君!?」
聖奈さんを置いて走り出す。いつもはセーブしてる身体能力もフル活用して、だ。
「(...もう、家族を失いたくはないんだ...!)」
例えそれが転生者でも、僕の大切な家族に変わりはない。だから、僕はとにかく急いだ。
「....まったく...。私も追いかけよう。」
後ろから聖奈さんも追ってきたけど、別に気にはしない。
「はぁ...はぁ...ここか...!」
虫の知らせの勘を頼りに辿り着いた先は、海沿いの倉庫の一つだった。
「ありがちな...。とにかく、行くか。」
辿り着いた場所や、その近くに停めてある黒塗りの車から、誘拐だと分かったので、気づかれないように倉庫へと近づいていく。
「...?妙だな。見張りがいない...。」
普通なら何人かはいるはずの見張りがいなかったのが、遠くからでも分かった。
「...怪しい...。」
そう思いつつも、倉庫へと近づく。...すると。
―――ギャァアアア!!?
「―――っ!?」
倉庫の方から、大きな叫び声が聞こえてきた
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